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オンラインマガジンhomifyに掲載 久安の家

ドイツを拠点に、各国に建築・インテリアのオンラインマガジンを発信するhomifyに「久安の家」が掲載されました。 クールな佇まいがお洒落!シンプルモダンな家族の住まい  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 関連記事 こちらもご覧ください 掲載一覧
コラム

コラム043|住宅の門扉は、開・閉どちらでも格好良く

緩やかに仕切る境界ライン 住宅の玄関ドアは、外部と内部の接点でセキュリティの境界となります。古くからのコミュニティが形成されている地方などでは、公共の道路から玄関に至るまでに門扉を設けないことも多くあります。久安の家では、比較的新しく住宅が建ち並び始めた地域で、周辺は、空き地が点在する中に様々な形態の住宅が建ち並んでおり、街並みの手がかりを見つけだすことは難しかったため、この住宅が街並みに対して影響を与えていくものと考えて計画しました。道路に対しては来客用の駐車スペースが空間的な広がりと、植栽による緑を街並みに提供し、幾層にも重なるコンクリートの塀で建築の奥行き感を出しながらも住まいとしての領域を分け、建物の形をまとめました。玄関ドアまでの間に門扉を設けて物理的な境界ラインを設定しています。 コンクリート打放のゲートでプライベートとパブリックの境界を暗示させ、その奥のコンクリート打放の塀とスチールの門扉が物理的な境界ラインとしています。塀の奥は和室の坪庭で、そこに植えられた黒竹が道路からも見ることができます。門扉はアルミの既製品ではなく、スチールのフラットバーを組み合わ...
コラム

コラム042|コンセントの配置は設計段階で決めておきます

どこにコンセントやスイッチが必要ですか 設計をするにあたって、建物のデザインや設備機器の選定の他にも大事なことがあります。家の中で使うほとんどのものは電源が必要です。テレビや冷蔵庫はもちろん、掃除機を使うための各部屋のコンセントや携帯電話の充電、ガレージや玄関にも必要かもしれません。 上の図面で、ぶたの鼻のような記号がコンセントの位置を示しています。洗濯機やトイレにはアース付のコンセント、エアコンは機種によって、100V・200Vの違いや、室内機側あるいは室外機側どちらに電源が必要か異なってきます。選定して設備機器に合わせて、適切なコンセントの配置をしていきます。配置のポイントは、一年を通しての生活をシミュレーションしてみることです。こたつはどこに置くか、熱帯魚の水槽はどうするか、電話の子機はどこに置くか・・・など。毎日の掃除機のために部屋の入口近くにコンセントがあると便利です。最近はコードレスの掃除機を使うことも多くなってきていると思いますが、掃除機を収納しておく納戸や物入れの中にも充電のためのコンセントが必要です。仏壇や神棚も、普段はロウソクではなく、電気式...
コラム

コラム041|浴室はユニットバスそれとも在来工法どちらにするか

浴室の種類 住宅の浴室をどのようにするか、大きく分けて二種類の選択肢があります。「ユニットバス」か「在来工法浴室」です。 現在では、ユニットバスの方が一般的だと思いますが、床・壁・天井などのパネルや浴槽のパーツを現場で組み立てて浴室を作る工法がユニットバスです。主に樹脂パネルでできたパネルのため、掃除のしやすさや水漏れの心配も少なく、断熱仕様のパネルや浴槽を使えば短期間で性能に優れた浴室ができあがります。しかし規格の数種類の寸法から選ぶ必要があり、パネルの質感なども本物のタイルなどに比べると劣る場合があります。 在来工法浴室とは、コンクリートやモルタルの下地に防水を施し、床や壁にタイルや石を張って仕上げる工法のことです。浴室の寸法や仕上材料も自由に設計することができます。自由度がある反面、施工の不具合などにより、水漏れやタイルのクラック(ひび割れ)などの心配があります。 在来工法浴室の例 在来工法の浴室の場合、浴室と洗面所を透明な強化ガラスで仕切り、開放感のある空間にすることによって浴室の狭苦しい感じを緩和することが比較的容易にできます。床は白い大理石...
コラム

コラム040|玄関戸は重厚感と素材感を大切に

毎日使うから、戸締まりと共に素材感も大切です 前回、ガラスを使って明るく開放的な玄関の事例について説明しました。コラム037|光のあふれる玄関は外との接点 しかし、開放的であると共に玄関戸は重厚感のある、しっかりと戸締まりのできるものにしたいですね。サッシメーカーのカタログを見ると、住宅用のアルミ玄関戸が、無数に並んでいますが、無個性で冷たい感じがします。玄関戸は毎日使うものなので、耐久性も大切ですが、素材感を生かしたオリジナルのものだと気持ちいいですね。 桂町会館では、米杉の板でドアを作りました。ドアは板のみで閉鎖的ですが、ドアの両側の壁はガラスで内外が見通せます。常時人がいる施設ではないので、ガラスは防犯ガラスを使用しています。外から続くデッキ材の床が玄関内部まで連続して、玄関ドアと共に暖かみのある雰囲気を出しています。 田園の二世帯住宅では、広い玄関ポーチの奥に、ヒバと栗の木材を交互に並べたドアで空間のアクセントにしています。ドアの両側には柱を建てて、大きなガラスと重厚な木製ドアをしっかりと支えています。ポーチの側面の壁はマヂックコート塗の...
業務日誌

玄関ポーチの手摺設置の打合せ 東山の家2

竣工後、約半年が経過し、簡単なメンテナンス点検のために「東山の家2」を訪問しました。庇の先端の亜鉛メッキの鉄骨も、ピカピカのメッキ色から落ち着いたグレー色に変わり馴染んできました。ジョリパット塗の外壁のクラックや、玄関引戸と米杉板の汚れも無く、その他の箇所の良好なようでした。 玄関ポーチの階段の外壁部分に手摺を付けたいと相談を受けました。工事中の打合せでもそのような話題が出ていたため、取付下地は設置済みです。工事中の写真から該当箇所を探し、他の部分の位置関係から寸法を割り出してクライアントに渡しておきました。手摺の設置はご自分でされるそうです。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 関連記事 こちらもご覧ください 東山の家2|業務日誌
コラム

コラム039|いの一番の柱

柱には全て番号が付いています 「いの一番」とは、「一番最初」の意味で使われる言葉です。 語源には諸説あるようですが、大工さんが一番最初に建てる柱のことを「いの一番」と言ったそうです。建築では、通芯(とおりしん)と言われる基準のラインの中心に構造の柱を設定していきます。 木造では一般的に、3尺(910ミリ)毎に通芯を設定して、そのXーY方向の交点に柱が建ち、設計図ではX方向はX1,X2,X3・・・・、Y方向はY1,Y2,Y3・・・と通芯の番号を付けていきます。(場合によっては1,2,3・・・、A,B,C・・・の場合もあります) 実際に工事をするにあたって、設計図を基に木材を加工するためのプレカット施工図を木材加工業者が作成しますが、この施工図を見ると、設計図とは異なる通芯番号が付いています。X方向は い,ろ,は・・・、Y方向は1,2,3・・・しかも、番号の方向が逆です。プレカット業者によっても、この番号の付け方のルールが異なり、設計図と照合しながらチェックをするのが不便ですが、木材加工が機械化されても、現場で木材を組み立てるのは大工さんなので、今でも昔の慣...
コラム

コラム038|ダイニングチェアの適切な高さと位置

イスの最適な高さは 毎日の食事、あるいは仕事でテーブル・デスクに向かって座る時間は一日の中で多くの時間を占めています。今使っているテーブルは高さ70センチ程度、イスは40センチ程度の高さではないでしょうか。テーブルとイスの高さの関係は「差尺」といわれる寸法が27~30センチの範囲が適切だと言われています。下の図で青色の矢印で示した高さです。簡単に言えば、足の入る部分の隙間の高さのことですね。(厳密には、隙間とテーブルの厚みを足した寸法です)一般的な既製品の家具を使っていれば、ほぼこの寸法に納まっているはずです。 差尺の最適寸法は、座高の1/3から2~3センチ引いた値。つまり、 差尺=((身長×0.55)÷3)ー(2~3センチ) となります。身長の0.55が座高と言うことですね。 イスの最適な位置は 一方、テーブルとイスの平面的な位置関係も使いやすさに関わってきます。テーブルは固定されていても、イスは動かすことができるので特に気にしなくても、自然とイスを引いたりすることによって座りやすい位置を見つけ出すことができます。しかし、設計段階では実際に使用...
コラム

コラム037|光のあふれる玄関は外との接点

ガラスの使い方を工夫して明るい空間に 前回、玄関庇の大切さについての事例を説明しました。コラム033|玄関の庇もデザインの一部 玄関の中に入っても、明るく開放的な空間だと気持ちよいですね。 田園の二世帯住宅は、4帖の広さの玄関ポーチの奥の玄関ドアを開けると、さらに4帖の広さの玄関土間と、4帖の玄関ホール・廊下が広がります。 玄関ドアの両側は、複層(二重)のフロストガラスで外の光が充分に入ってきます。フロストガラスは、視線は遮りますが、向こう側の気配はうっすらと伝わってきます。玄関ドアは、栗とヒバの板を交互に張って製作したオリジナルデザインです。重厚な木製ドアとは対比的に、両側の壁は光を通すガラスの壁になっています。 南砺市の家でも、米杉の板張りの引戸とガラスの壁で玄関内部は充分明るくなっています。こちらは玄関引戸に加えて格子の網戸を設け、透明なガラスに格子戸が重なり視線をコントロールすることができます。 石引の家では、玄関引戸を全てガラスとしています。こちらは、道路面から近い位置に玄関戸があるため、フロストガラ...
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コラム036|塀のデザインは、建物と一体的に計画を

何のために塀を付ける? 住宅を建てたときに、敷地境界に沿って塀を建てることがあると思います。隣地との境界を明確にして、誰でも勝手に入ってこないためにも必要となります。近隣のコミュニティが緩やかに繋がっている地域の場合は、物理的な境界線と言うよりも、プライバシーを守るための緩衝体としての役割があります。 郊外の事例 田園の二世帯住宅では、道路拡幅による建て替えで、交通量が増加することが予想できるため、子供たちが安心して遊べる庭を道路から遠ざける必要がありました。塀が取って付けたデザインとならないように、塀を建物の壁面ラインの延長線上に設けたり、住宅の外壁杉板張りと同じ素材で作っています。 また、塀をずらしたり、角度を振って塀同士に隙間を作り、田園地帯の地域住民の緩やかなつながりが途切れないように、そこから人が自由に出入りできるようにしています。 板塀の途中にある縦格子は、住宅のガラス張りの階段室(上の写真の建物のくびれた部分)の延長線上にあります。階段を上下するときに、縦格子の隙間から敷地の外が見えることを意識しています。 まちなかの事例 石...
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コラム035|直感力で答えを見つけ出す

最初の直感が大切 人との出会いや、お気に入りのものなど、いろいろ検討した結果第一印象で気に入ったものに戻ってくることは良くあることですね。 設計でも、最初の提案から打合せを重ねるうちに計画案が変更していきますが、最終的に第一案に戻ってしまうことも良くあります。建築の設計は、クライアントの要望や法的な条件を、ただ単に積み上げてできるものでは無く、さまざまな条件から問題点を見つけ出す作業でもあります。その最初の直感で出した案が最終的に気に入ってもらえると、出した答えが正しかったと嬉しくなります。 末町の家のリノベーション 要望をうかがって、最初に出した提案のスケッチです。和室の続間と洋間のダイニングキッチンがある一般的な木造住宅のリノベーションですが、壁面や家具のパネル化によって要素を単純化し、現代の生活に合うようにスッキリとした空間にしました。大きな間取り変更をしないで工事費も抑える提案です。 提案スケッチの右上のLDK部分です。造り付けソファーは無くなりましたが、ほぼ計画通りになりました。 提案スケッチの下の図をキッチン側から見た写真です...
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タニタハウジングウェア(雨樋)の施工事例に掲載されました

ガルバリウム製の雨樋は、一般的な塩ビ製の雨樋よりも値段は高価ですが、素材の質感・耐候性などに優れています。最近の設計事例には、ほとんどガルバリウム製の雨樋を使用しています。今回も、メーカーのサイトに掲載してもらいました。 ・東山の家2 今までの掲載事例 ・尾張町計画 ・桂町会館 ・南砺市の家  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
業務日誌

竣工図の製本ができました

建物が竣工してから、だいぶ時間が空いてしまいましたが、ようやく「東山の家2」と「末町の家」の竣工図の製本をしました。本来は、建物完成後に速やかに作成するべきですが、連続して次の業務を行っていたため遅れてしまいました。 一般に図面といわれる「設計図」は、設計者が作成し、施工者が見積と工事を行うための図面です。工事中には、施工者や専門業者が実際に製作するために必要な寸法図や製作図を作成します。これが「施工図」といわれる図面で、細かい納まり寸法や、使用部品の品番など明細に記入したものです。「竣工図」とはこれらの「設計図」や「施工図」を実際に施工した通りに反映させた最終図面のことです。 設計図、施工図を含めた最終竣工図は、「東山の家2」(木造2階建ての新築)で約125ページ、「末町の家」(木造のリノベーション)で約45ページの図面になりました。 設計図に関する訂正は、設計者の責任において自ら図面を直します。といっても、設計時に納まりや仕様部材はほとんど決めてあるので、部分的な訂正や決定した色番号などを追記するだけで済みます。設計図の訂正も施工者に任せてしまう設...
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オンラインマガジンhomifyに掲載 東山の家2

ドイツを拠点に、各国に建築・インテリアのオンラインマガジンを発信するhomifyに「東山の家2」が掲載されました。 準防火地域の玄関に、木製建具と板張りの壁を使う工夫を記事にしてあります。 安全なだけじゃない!防火構造のシンプルでお洒落な和の住まい  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 関連記事 こちらもご覧ください コラム目次
コラム

コラム034|玄関・アプローチの照明

玄関やアプローチを照らすための、外部空間に配置する照明器具はどのようなものが良いのでしょうか。 木造の軒裏を美しく見せる 木造住宅の大きく跳ね出した軒下空間は、内部空間と外部空間を繋ぐ中間領域として、日差しを遮ったり、雨宿りをする機能的な役目を持っています。この空間を夜も魅力的に見せるために、外壁に全方向に光が広がるブラケット照明をつけることによって、軒裏に光が広がり規則正しく並ぶ垂木の陰影がきれいに浮かび上がります。 桂町会館では、奥行1.2mの軒下空間を幅23mにわたって照らすことによって、対面する公園に灯りを提供しています。 南砺市の家では、玄関までのアプローチ空間の軒裏を照らし、奥まで誘導します。 八幡の土蔵では、蔵を覆う屋根が浮かんで見えるように、軒裏全体をライトアップしています。 囲まれた空間には光を溜め込む 囲まれたフラットな天井の玄関ポーチでは、ダウンライトを天井に埋込み、囲まれた空間全体に光を溜め込むように配置します。 アートギャラリーの尾張町計画では、伝統環境保存区域の街並みに無用な光が...
コラム

コラム033|玄関の庇もデザインの一部

玄関の庇の必要性は シンプルな箱形の建築に、申し訳程度の薄い庇が付いただけの玄関はスッキリとした建物のデザインになりますが、毎日の生活で不自由はないでしょうか。玄関は、人や物の出入口なので、内部空間と外部空間の接点となり、玄関ポーチはその接点で緩衝地帯となる部分です。北陸地方では雪や雨の天候が多いため、庇のある玄関ポーチは大切な空間です。 庇や玄関ポーチの出っ張りが、取って付けたようにならないように、ポーチの庇を屋根と一体化して、建物ボリュームを削った屋根の下を玄関ポーチとすれば全体の形態を崩さずに計画することができます。ゆったりとした大屋根の下から玄関に入るのは安心感があります。 東山の家2では、ポーチの庇と隣地側の防火袖壁を一体させて、L型に連続した先端を亜鉛メッキの細い鉄骨で縁取りして、シャープな見掛りとしています。薄く見える先端から建物ボリュームに食い込み、より深い庇の空間をつくっています。 郊外に建つ住宅の場合、周りに風を遮るものが少ないため、田園の二世帯住宅では玄関ポーチを壁で囲い、開口部の隙間から入るようにしています。囲...
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コラム032|玄関に入って迎えてくれるものは

視線を集中させる場所をつくる 住宅の玄関戸を開けて入ったときに、一番最初に見えるものは何でしょうか。マンションの間取りのように長い廊下が、奥まで延びているだけだと味気ないですね。玄関から建物奥の様子が伝わってしまったり、廊下に面してトイレがある場合など玄関先に来客がいると困ることもあります。 田園の二世帯住宅では玄関を入ると、廊下は左右に伸びてそれぞれの部屋をつないでいます。玄関正面の中央部分の壁を他の部分より少しへこませ珪藻土の色を変えて、飾棚となる板を床面近くに設置しています。花や季節の飾り物を置ける、小さな床の間のような仕掛けです。 南砺市の家でも、正面の壁に、和紙貼りの壁の色を変えた小さな窪みをつけて飾り棚としています。壁の厚みの、ほんの少しの奥行きを利用しています。こちらも玄関に対して横方向に広がる建物のため廊下は左右に伸びています。このように、視線を引きつけるような仕掛けを「アイストップ」といいます。散漫となる空間にまとまりを与えることができます。 間口の狭い敷地で、奥に長い建物の東山の家2では、玄関に入ると正面に白い壁が...
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コラム031|納戸・クロゼットの収納はフレキシブルに

好きな場所に棚板を付けられるように 納戸やクロゼットを設けた場合、引出や棚が機能的に配置してあると使いやすいですね。しかし、見積をして真っ先に減額対象として目を向けられるのがここの家具です。結局、手持ちのタンスや洋服掛けを利用して・・・となりますが、ちょっとした工夫で使いやすい納戸・クロゼットができます。 ロイヤルサポートを壁に取り付けておくと、そこにブラケットを利用して棚板やハンガーパイプを取り付けることができます。ロイヤルとは商品名ですが、店舗などの商品棚や洋服を掛けるパイプなどに使われるものです。サポートとは棚柱ともいわれ、壁に埋め込んだ点状に穴の開いたの金属レールです。そこにブラケットを差し込んで棚の高さを自由に調整できます。ブティックなどでよく見かけますね。 後からでもできることもあります 壁のサポートにかなりの荷重がかかるため、しっかりとした下地に取り付けておく必要があります。工事中に壁の中を補強する必要があるかもしれませんし、壁に埋め込んで設置しておくと出っ張りがなくスッキリと納まります。配置のポイントは、棚板部分とハンガーパイプ部分のサポート...
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コラム030|板の割付に他の機能を埋め込む

新旧の対比 八幡の家は、明治期に建てられ、登録文化財、金沢市保存建造物に指定されている農家住宅です。この建物の特徴でもある「オエ」といわれる吹抜の板の間の空間は、今でも多くの人が集まる場として利用されています。オエに隣接する古い台所をコンパクトな居住空間のLDKにリフォームした時に、来客も使えるトイレとお茶を入れたりできるようにミニキッチンを備えた給湯室をつくりました。古い「オエ」の空間は現状の復元をすることを重視していますが、新しくする居住空間は対比的に明るい色で仕上げています。 戸を開けた左側はLDKにリフォームされた台所。右側の戸の奥には給湯室が見えます。 ひとつの寸法にこだわる 正面には手洗いを兼ねた給湯コーナー、右側にはトイレがあり、壁は105ミリ幅のヒノキ板を縦に張っています。給湯コーナーは手洗いも兼ねるため鏡を設置したいのですが、普通の鏡を付けると、いかにも洗面所のようになり板張りの雰囲気に合いません。そこで、ヒノキ板一枚分の105ミリ幅の細長い鏡を、板の代わりに張りました。シンクの正面真ん中に鏡を張ると水栓の背面が写って見えるため、ずらし...
コラム

コラム028|電話・インターネットはどこから

配線はどこから建物内に入るのか 住宅が完成したときに、照明器具やコンセントはすぐに使える状態で引き渡しされているのが普通だと思います。しかし、電話やインターネットは、クライアントが電話会社やプロバイダーなどに申し込んで設置します。電話も、従来からのNTTの他にも新しい電話会社やケーブルテレビを利用した電話、光ケーブルを利用した電話など選択肢がたくさんあります。最近では、光ケーブルを引き込み、インターネットとひかり電話を利用する家庭がほとんどだと思います。石川県や富山県ではテレビアンテナをつけずにケーブルテレビでテレビを視聴する家庭も多くあります。住宅の設計・工事においては、これらの接続のために空配管のみ設置することが一般的です。 各部屋に電話やLANの接続口がありますが、どこから線をつなぐのでしょうか。最寄りの電柱から引き込みできるように、外壁の上部に引込口を設けています。写真の3つ並んだ内の一番奥は電力の引込口。手前2つが弱電用の引込口です。弱電とは電話やインターネット、ケーブルテレビなどの通信用の配線のことです。設計時にはどのような弱電方式にするか決まっていないことも多いの...