居間

業務日誌

リフォーム住宅の竣工引き渡し 御所町の家

1階の居住空間を中心にリフォームをした住宅の竣工引き渡しです。もともと明快な空間構成の建物だったので、一部の間仕切などの変更と水廻りを新しく作り直しました。吹抜の下では、工務店から施主へ引渡し書類の説明が行われています。 杉のフローリングと和紙クロスで、柔らかい感じの空間になりました。 写真の遠近感で大きさ感が同じに見えますが、手前のペンダント照明はシンプルなボール型の電球ペンダント。吹抜にはルイスポールセンのウォラート(350Φ)を設置しました。ウォラートは、デンマークにあるルイジアナ美術館を設計(ヨーン・ボーと共同で設計)したヴィルヘルム・ウォラートによるデザインです。 ペンダント照明は吊す場所も当然ですが、コードの長さが照明計画のポイントです。デザイン的にもコードをたぐり寄せて長さ調整をしたものは綺麗ではないし、吹抜に付ける場合は既成のコード長さでは短すぎることがほとんどです。ここでは吹抜の天井から照明が半分出る高さでコード長さを特注しました。全方向に光が広がる照明器具の特性を活かして、吹抜下の床面と、吹抜の空間全体を照らすためです。 ...
コラム

コラム002|直射日光と窓

住宅の計画において、採光は基本的なポイントです。誰もが明るい家を望みます。 建築基準法では居室の床面積の1/7の採光窓面積が必要とされ、8帖の部屋の場合約1.9平米(例えば幅1.9m×高さ1m)の窓が必要です。厳密には窓の位置条件(高さや隣地からの距離など)によって採光補正係数を考慮するため、必要な窓面積は変化します。 窓の大きさは、法的に求められる面積を確保することは必要ですが、実際には室内と外部空間の関係性によって決められます。庭やテラスに出入りするための大きな窓や、風景を切り取って見る小さな窓、風の通り道を確保する窓など必要とされる機能とデザインによって決められます。 北陸ではだいたい冬の太陽高度は32°、夏の太陽高度は78°くらいです。寒い冬は暖かい日差しが室内に差し込むと快適ですが、暑い夏には日差しを遮りたいものです。リビングの南の窓側に吹抜をつくり、屋根の軒を出すことで直射日光をコントロールできます。夏は軒が日差しを遮り、冬は吹抜上部の窓からの日差しが部屋の奥まで差し込んでくるのです。 写真は田園の二世帯住宅の冬の日射しです。 ...
業務日誌

施主検査・監理者検査 末町の家

予定通りの工期が過ぎ、施主立会のもと、施主検査と監理者検査を兼ねて行いました。設計の仕様通りに仕上がっているか、各所をひとつずつ確認していきます。不都合な箇所は付箋を貼っていき施工者の現場監督が記録をとっていきます。後日、是正工事を行って引渡の予定です。 居室のひとつの壁面は、入口ドアと同じホワイトオークの材料で収納等をフラットな面で納めました。壁全体が、ひとつの家具のように見えることを意図しました。 キッチンの収納は無印のシステムキッチンと統一感が出るように、こちらもホワイトオークの材料でつくりました。他の家具や建具は木目を縦使いにしていますが、キッチン収納のみ木目を横使いにして、横目使いのキッチンと揃えています。カウンターの上段の引出の高さもキッチンの引出の高さと揃えて連続感が出るようにしています。既製品と造作でつくる家具を違和感なく並べることができました。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
業務日誌

計画再開しました 並木町のマンション

一年ほど前から計画が進んでいたマンションのリフォーム計画、昨年末からしばらく中断していましたが、春より再開しました。 シビアな予算計画と共に、一気に設計を進めていきたいと思います。 既存の柱型や収納など、凸凹プランのリビング空間を、壁面ごとに単一の素材の収納家具・建具で整理してスッキリと納める予定です。