神田の家

コラム

コラム044|ユーティリティは使いやすさと、生活感をほどよく隠して【追記しました】

キッチンと一体になったユーティリティ 住宅のキッチンは、ダイニングやリビングに隣接する、生活の中心的な場所にある場合がほとんどだと思います。家族やお客さんがリビングに入る動線とは別の、リビングを通らずにキッチンへ行ける動線があると便利です。ユーティリティ(家事室)をキッチンへの動線の中に組み込むと、二方向からユーティリティが使えたり、キッチンと連携して空間を利用することができます。 田園の二世帯住宅では、図面右側の階段室から真っ直ぐリビングに入るようになっていますが、トイレの横を通ってユーティリティ経由でキッチンへ行くことができます。来客中でも裏方の動線から台所へ行き来したり、お茶を出したあと、さりげなく他の部屋へ移動することもできます。キッチンはユーティリティと隣接しているため、洗濯や勝手口から裏庭への出入りなど便利です。 ダイニングテーブルの前には対面式のキッチンがあります。吊戸棚は空間に圧迫感を与えるため設置せず、代わりにキッチンの背面に収納カウンターを設け、横長の窓から外の景色が見えるようにしています。キッチン横の大きな壁面の後ろはユーティリティで...
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オンラインマガジンhomifyに掲載 神田の家

ドイツを拠点に、各国に建築・インテリアのオンラインマガジンを発信するhomifyのマレーシア版(英語)に「神田の家」が掲載されました。 A home for entertainers and fun families
コラム

コラム041|浴室はユニットバスそれとも在来工法どちらにするか

浴室の種類 住宅の浴室をどのようにするか、大きく分けて二種類の選択肢があります。「ユニットバス」か「在来工法浴室」です。 現在では、ユニットバスの方が一般的だと思いますが、床・壁・天井などのパネルや浴槽のパーツを現場で組み立てて浴室を作る工法がユニットバスです。主に樹脂パネルでできたパネルのため、掃除のしやすさや水漏れの心配も少なく、断熱仕様のパネルや浴槽を使えば短期間で性能に優れた浴室ができあがります。しかし規格の数種類の寸法から選ぶ必要があり、パネルの質感なども本物のタイルなどに比べると劣る場合があります。 在来工法浴室とは、コンクリートやモルタルの下地に防水を施し、床や壁にタイルや石を張って仕上げる工法のことです。浴室の寸法や仕上材料も自由に設計することができます。自由度がある反面、施工の不具合などにより、水漏れやタイルのクラック(ひび割れ)などの心配があります。 在来工法浴室の例 在来工法の浴室の場合、浴室と洗面所を透明な強化ガラスで仕切り、開放感のある空間にすることによって浴室の狭苦しい感じを緩和することが比較的容易にできます。床は白い大理石...
コラム

コラム037|光のあふれる玄関は外との接点

ガラスの使い方を工夫して明るい空間に 前回、玄関庇の大切さについての事例を説明しました。コラム033|玄関の庇もデザインの一部 玄関の中に入っても、明るく開放的な空間だと気持ちよいですね。 田園の二世帯住宅は、4帖の広さの玄関ポーチの奥の玄関ドアを開けると、さらに4帖の広さの玄関土間と、4帖の玄関ホール・廊下が広がります。 玄関ドアの両側は、複層(二重)のフロストガラスで外の光が充分に入ってきます。フロストガラスは、視線は遮りますが、向こう側の気配はうっすらと伝わってきます。玄関ドアは、栗とヒバの板を交互に張って製作したオリジナルデザインです。重厚な木製ドアとは対比的に、両側の壁は光を通すガラスの壁になっています。 南砺市の家でも、米杉の板張りの引戸とガラスの壁で玄関内部は充分明るくなっています。こちらは玄関引戸に加えて格子の網戸を設け、透明なガラスに格子戸が重なり視線をコントロールすることができます。 石引の家では、玄関引戸を全てガラスとしています。こちらは、道路面から近い位置に玄関戸があるため、フロストガラ...
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オンラインマガジンhomifyに掲載 ガラス作家のアトリエ・神田の家・八幡の土蔵

ガラス作家のアトリエが、オンラインマガジンhomifyに掲載されました。 「既存建物と調和するガラス作家のアトリエ」 神田の家が、オンラインマガジンhomifyに掲載されました。 「仕事場も住まいも快適に!上手なバランスで作る併用住宅」 八幡の土蔵が、オンラインマガジンhomifyに掲載されました。 「蔵の家 コンバージョンの例」  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
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浴室水栓のメンテ 神田の家

6年前に竣工した住宅のクライアントから「浴室の水栓のメッキが剥がれた」と電話がありました。実は3年前にも同じ現象が起きて、一度、部品の交換をしてもらっています。3年前の時には、建設会社に連絡しても10日以上、何も対応してくれず、再三の連絡でようやく動き出した経緯もあって、今回は建設会社へ連絡をしたときに、設備機器を納入した代理店から連絡をしてもらうことにしました。 すでに生産中止の商品であることと、数年で同じ現象が起きたことから、代替品の有無と、同様な現象がメーカーに報告されていないかの確認を依頼しました。すると、TOTOメンテナンスから当方に連絡があり、こちらが修理依頼者として申し込むことになりました。建設会社経由で修理依頼してもらうのが本来の流れですが、早急に問題解決することが先決だと思い、当方から修理依頼をしました。翌日にはサービスの人が現場確認に来られて、その後部品の交換、修理完了。動きがあるたびに逐一FAXで連絡が入り、進行状況が手に取るように分かります。結果、無料修理でした。最初の訪問時も、当方に連絡が入ったため立会をしました。 ついでに、割れた...
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金澤2012年10月号に神田の家が掲載されました

『金澤』誌2012年10月号(9/20発売)に神田の家が紹介されました。 金沢倶楽部のサイトから立ち読みをすることもできます。(フラッシュなのでiPhoneなどからは見られません) 設計事例 こちらもご覧ください 神田の家
業務日誌

竣工しました 桂町会館・大野町の家・神田の家

11月は現場の追い込み。3件同時に竣工しました。 一つ目は「桂町会館」 土地区画整理事業地区内の調整池の上に建つ、町会の会館です。大雨が降ると水没する建築です。 二つ目は「大野町の家」 大正末に建てられた土蔵を活かした、玄関とリビング空間のリフォーム。土蔵の前の帳場を接客空間・ミニギャラリーとしています。 三つ目は「神田の家」 1階が自動車修理工場。2階が住宅の併用住宅。ECP版(押出成形セメント板)に木格子のコントラストが住宅らしさを表現。 関連記事 こちらもご覧ください 桂町会館 大野町の家 神田の家