見積

業務日誌

見積依頼~調整 円光寺の家

1月半ばで実施設計図が完成し、施工業者へ工事費の見積を依頼しました。いつものように、複数の施工業者に同条件で見積もってもらう相見積もり形式です。今回は、以前工事をしてもらったことのある2社に見積を依頼しました。 図面の中味はweb上で公開することはでませんが、表紙(目次)ページに示す通り、木造2階建ての住宅で以下の枚数の図面を作成しました。当然、この枚数に集約するために何倍もの図面を作図・検討・修正を繰り返しています。図面の枚数は多ければ良いというものではなく(少なすぎてもいけませんが・・・)集約して見やすい図面作成を心がけています。 施工者に渡す見積のための図面は、以前は紙に印刷した図面一式を渡していましたが、ここ10年くらいは図面のPDFををCD-Rに焼いたものを渡しています。しかし、CD-Rを取りに来てもらうだけになるので、今まで何度か仕事をしてもらったことのある施工者ということもあり、今回は全てメールで図面の送付も行いました。 施工者が見積をする中で、図面上の疑問点などは質疑として提出してもらい、その回答を文書にして各社に送付します。(もちろんメールで...
コラム

コラム020|相見積もりで、どの施工者に決めるか

相見積もりで工事費は下がる? 住宅を建てるときに、プランやデザインも大切なことですが、一番の関心事は工事金額ではないでしょうか? クライアントと打合せを重ねて作成した設計図を元に、工事をする施工者が見積をします。一般的には3社程度の施工者に設計図を配布して、同一条件で見積もりしてもらい比較します。このことは一般的に、相見積もり(あいみつもり)といいます。 相見積もりによって、各社の見積金額が数十万から数百万の差が出て、安い金額の施工者に決定すれば設計費用も簡単に捻出されると言われることがあります。はたして、それは正しいことでしょうか。見積金額に大きな差が出るのは、設計図に示してある仕様や数量が不明瞭なため起こることだと思います。 不明瞭な箇所は極力減らす 家山真建築研究室では現場が終わると、工事中に変更になったことや決定した品番、納まりの変更箇所などを竣工図に反映して次回の設計につなげます。設計図には家具や建具の金物にいたるまで、ほとんどの仕上げ材料はメーカー・品番を指定してあります。一般名称で書かれた商品ではメーカーによって価格やデザイン・性能が異なります。あま...
業務日誌

実施設計完了 東山の家2

ゴールデンウィーク前に何とか実施設計を終え、連休中に図面の見直しと訂正を行い、連休明けに建設会社へ見積依頼図面を渡しました。通常は相見積もりと言って、数社に同条件で見積を依頼して施工業者を選定します。 今回は工事規模などから適切と思われる、事前に参加の意思を確認した建設会社2社に見積を依頼しました。 相見積もりも、入札と同じように最低金額を提示したところに決まることが多いのですが、当事務所では見積明細書の他に、工程表と予定現場代理人の経歴書の提出をお願いしています。 相見積もりは、競争原理が働くため金額が抑えられることは確かですが、使用する製品や金物の品番は明細に設計図で指定してあるので大きな金額差が出ることはあまりありません。一般的に相見積もりで大きな金額差が出るのは、競争原理によるものではなく、不明確な設計図によるものだと思います。 今まで、極端に安い金額や高い金額の見積書を受け取ったことがありますが、安いものは設計事務所の仕事に慣れていない施工者が図面を読み切れないため適切な金額が入れられない場合であったり、高いものは受注の意思が無い(忙しいため受注できな...