石引の家

コラム

コラム046|階段の見せ方

階段は空間を貫く斜めのデザイン要素 リビングなどの生活空間に階段が見える場合、斜めに上下空間を貫く階段は、かなり目立った存在になります。 一般的には段板の両側に「ささら」と言われる板を上下階に架け渡し、その間に段板をはめ込んで階段とします。その場合、幅20センチほどの板が斜めに空間を横切ります。建築は主に垂直と水平線で構成されているため、斜めの線は多少違和感があるため階段の見せたかを工夫する必要があります。 階段を大きな塊に見せないために 久安の家では、階段を支える「ささら」を段板の下に鉄骨のH形鋼(100ミリ×100ミリ)を2本架け渡し、水平の段板がリズミカルに上昇するように並べています。細い鉄骨を白く塗装することによって、白い空間の中で目立たなくなります。 石引の家では、鉄板を段板に合わせてジグザグ状にレーザーカットして、それに集成材の段板を取り付けています。厚さ16ミリの鉄板を80ミリの幅で加工しています。木造住宅でも、鉄骨を用いて軽快な階段を作ることも可能です。 箱形の階段でボリュームを見せる 八幡の土蔵のリ...
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コラム041|浴室はユニットバスそれとも在来工法どちらにするか

浴室の種類 住宅の浴室をどのようにするか、大きく分けて二種類の選択肢があります。「ユニットバス」か「在来工法浴室」です。 現在では、ユニットバスの方が一般的だと思いますが、床・壁・天井などのパネルや浴槽のパーツを現場で組み立てて浴室を作る工法がユニットバスです。主に樹脂パネルでできたパネルのため、掃除のしやすさや水漏れの心配も少なく、断熱仕様のパネルや浴槽を使えば短期間で性能に優れた浴室ができあがります。しかし規格の数種類の寸法から選ぶ必要があり、パネルの質感なども本物のタイルなどに比べると劣る場合があります。 在来工法浴室とは、コンクリートやモルタルの下地に防水を施し、床や壁にタイルや石を張って仕上げる工法のことです。浴室の寸法や仕上材料も自由に設計することができます。自由度がある反面、施工の不具合などにより、水漏れやタイルのクラック(ひび割れ)などの心配があります。 在来工法浴室の例 在来工法の浴室の場合、浴室と洗面所を透明な強化ガラスで仕切り、開放感のある空間にすることによって浴室の狭苦しい感じを緩和することが比較的容易にできます。床は白い大理石...
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コラム040|玄関戸は重厚感と素材感を大切に

毎日使うから、戸締まりと共に素材感も大切です 前回、ガラスを使って明るく開放的な玄関の事例について説明しました。コラム037|光のあふれる玄関は外との接点 しかし、開放的であると共に玄関戸は重厚感のある、しっかりと戸締まりのできるものにしたいですね。サッシメーカーのカタログを見ると、住宅用のアルミ玄関戸が、無数に並んでいますが、無個性で冷たい感じがします。玄関戸は毎日使うものなので、耐久性も大切ですが、素材感を生かしたオリジナルのものだと気持ちいいですね。 桂町会館では、米杉の板でドアを作りました。ドアは板のみで閉鎖的ですが、ドアの両側の壁はガラスで内外が見通せます。常時人がいる施設ではないので、ガラスは防犯ガラスを使用しています。外から続くデッキ材の床が玄関内部まで連続して、玄関ドアと共に暖かみのある雰囲気を出しています。 田園の二世帯住宅では、広い玄関ポーチの奥に、ヒバと栗の木材を交互に並べたドアで空間のアクセントにしています。ドアの両側には柱を建てて、大きなガラスと重厚な木製ドアをしっかりと支えています。ポーチの側面の壁はマヂックコート塗の...
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コラム036|塀のデザインは、建物と一体的に計画を

何のために塀を付ける? 住宅を建てたときに、敷地境界に沿って塀を建てることがあると思います。隣地との境界を明確にして、誰でも勝手に入ってこないためにも必要となります。近隣のコミュニティが緩やかに繋がっている地域の場合は、物理的な境界線と言うよりも、プライバシーを守るための緩衝体としての役割があります。 郊外の事例 田園の二世帯住宅では、道路拡幅による建て替えで、交通量が増加することが予想できるため、子供たちが安心して遊べる庭を道路から遠ざける必要がありました。塀が取って付けたデザインとならないように、塀を建物の壁面ラインの延長線上に設けたり、住宅の外壁杉板張りと同じ素材で作っています。 また、塀をずらしたり、角度を振って塀同士に隙間を作り、田園地帯の地域住民の緩やかなつながりが途切れないように、そこから人が自由に出入りできるようにしています。 板塀の途中にある縦格子は、住宅のガラス張りの階段室(上の写真の建物のくびれた部分)の延長線上にあります。階段を上下するときに、縦格子の隙間から敷地の外が見えることを意識しています。 まちなかの事例 石...
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オンラインマガジンhomifyに掲載 南砺市の家・ガラス作家のアトリエ・石引の家

南砺市の家、ガラス作家のアトリエ、石引の家がオンラインマガジンhomifyに掲載されました。 「屋根にガルバリウム鋼板を使用するメリットとは」 の一つとして取り上げられました。 「スカンジナビアンモダンの魅力」 の一つとして取り上げられました。
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オンラインマガジンhomifyに掲載 石引の家

石引の家が、オンラインマガジンhomifyに掲載されました。
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窓ガラス破損 石引の家

石引の家の施主から、テラスに出る窓のガラスにヒビが入っていると連絡を受けました。 日中、お留守でしたが、了解をもらって裏庭より現場確認に行きました。熱割れのようです。直射日光などによる温度上昇した箇所と、温度の上がらない部分の熱応力によってヒビが入る現象です。建設会社に連絡して、修理対応してもらいました。 正面の格子塀は、かなり植物で覆われてきました。
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金澤2011年10月号に石引の家が掲載されました

『金澤』誌2011年10月号(9/20発売)に石引の家が紹介されました。 金沢倶楽部のサイトから立ち読みをすることもできます。(フラッシュなのでiPhoneなどからは見られません) 設計事例 こちらもご覧ください 石引の家
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照度測定 石引の家

石引の家のリビングです。家具などきれいに納まって、生活に馴染んできました。竣工後、しばらくしてから夕飯をご馳走になったついでに照度測定をしてきました。下の写真は別な日に撮影したものですが、実際には、夜間に外光の影響のない時間帯に測定しています。 設計時の照度計算では、リビング床面で平均125lx(ルクス)の計画です。 実測値では150~250lxといったところでしょうか。リビングの団らんにおけるJIS照度基準は150~300lxです。大体予定通りです。全般照明は蛍光灯を使っていますが、テレビの前にある二つの小さなダウンライトはダイクロハロゲンを使っています。ユニバーサルタイプ(向きを変えられるダウンライト)を使っているので、本当はテーブルの上を照らすつもりですが、まだ調整してありません・・・。ちなみに調光をMaxにしたダイクロハロゲンの直下照度は1800Lxです。
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リノベーション住宅が竣工しました 石引の家

石引の家が竣工しました。家型を積み上げた建築をイメージしたわけではなく、最初からこんなカタチをした住宅の改修です。 既存の瓦葺きの軒を切取り、単純な形態にした上で一文字葺きのガルバリウムで包み直しました。 内部は無垢のカバフローリングと和紙貼の内装。造作家具のキッチンを壁面に組込み、間仕切りを撤去した18帖のLDKを中心とした住宅です。 設計事例 こちらもご覧ください 石引の家
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手仕事の痕跡が残るガルバリウムの外壁 石引の家

現在改修中の住宅です。外壁はガルバリウム鋼板の一文字葺。角波スパンドレルのような工業製品的なものではなく、職人の手仕事があらわれる葺き方です。工業化、規格化が進む建築の中で、このような部分があるとほっとします。 きれいに納めるために、外壁に出てくる換気扇のフードなどの位置も、一文字葺きの割付に合わせて寸法を指示しておく必要があります。色も指定色で、ガルバリウムと同色で仕上げてもらいます。
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全面ゴトクのハーマン製ガスコンロ

石引の家では久しぶりにキッチンにガスコンロを設置しました。最近はIHを希望される方が多いのですが、このお宅はロジェールの全面ゴトクになったものが希望でした。 2009年の10月より、ガスコンロの全ての口に安全センサーを付けることが義務づけられたため、海外メーカーのほとんどが日本国内で販売停止。日本の法律だけのためにデザインを変更することができないようです。よく似たタイプをハーマンで見付け、これを採用しました。火力つまみがトップにある形状は海外製のコンロの雰囲気です。細かい調整つまみや魚焼きは全面パネルに隠れています。 関連記事 こちらもご覧ください 石引の家