コラム044|ユーティリティは使いやすさと、生活感をほどよく隠して【追記しました】
キッチンと一体になったユーティリティ 住宅のキッチンは、ダイニングやリビングに隣接する、生活の中心的な場所にある場合がほとんどだと思います。家族やお客さんがリビングに入る動線とは別の、リビングを通らずにキッチンへ行ける動線があると便利です。ユーティリティ(家事室)をキッチンへの動線の中に組み込むと、二方向からユーティリティが使えたり、キッチンと連携して空間を利用することができます。 田園の二世帯住宅では、図面右側の階段室から真っ直ぐリビングに入るようになっていますが、トイレの横を通ってユーティリティ経由でキッチンへ行くことができます。来客中でも裏方の動線から台所へ行き来したり、お茶を出したあと、さりげなく他の部屋へ移動することもできます。キッチンはユーティリティと隣接しているため、洗濯や勝手口から裏庭への出入りなど便利です。 ダイニングテーブルの前には対面式のキッチンがあります。吊戸棚は空間に圧迫感を与えるため設置せず、代わりにキッチンの背面に収納カウンターを設け、横長の窓から外の景色が見えるようにしています。キッチン横の大きな壁面の後ろはユーティリティで...