東山の家2

掲載

オンラインマガジンhomifyに掲載 東山の家2

ドイツを拠点に、各国に建築・インテリアのオンラインマガジンを発信するhomifyに「東山の家2」が掲載されました。 「鴨居から床の間まで。和室の知っておきたい基礎知識」の記事の一部として掲載されています。細いスリット状の鴨居溝を使った事例です。 建物の詳細は設計事例もご覧ください。
掲載

オンラインマガジンhomifyに掲載 東山の家2

ドイツを拠点に、各国に建築・インテリアのオンラインマガジンを発信するhomifyのシンガポール版(英語)に「東山の家2」が掲載されました。 A simple and private Japanese home
コラム

コラム040|玄関戸は重厚感と素材感を大切に

毎日使うから、戸締まりと共に素材感も大切です 前回、ガラスを使って明るく開放的な玄関の事例について説明しました。コラム037|光のあふれる玄関は外との接点 しかし、開放的であると共に玄関戸は重厚感のある、しっかりと戸締まりのできるものにしたいですね。サッシメーカーのカタログを見ると、住宅用のアルミ玄関戸が、無数に並んでいますが、無個性で冷たい感じがします。玄関戸は毎日使うものなので、耐久性も大切ですが、素材感を生かしたオリジナルのものだと気持ちいいですね。 桂町会館では、米杉の板でドアを作りました。ドアは板のみで閉鎖的ですが、ドアの両側の壁はガラスで内外が見通せます。常時人がいる施設ではないので、ガラスは防犯ガラスを使用しています。外から続くデッキ材の床が玄関内部まで連続して、玄関ドアと共に暖かみのある雰囲気を出しています。 田園の二世帯住宅では、広い玄関ポーチの奥に、ヒバと栗の木材を交互に並べたドアで空間のアクセントにしています。ドアの両側には柱を建てて、大きなガラスと重厚な木製ドアをしっかりと支えています。ポーチの側面の壁はマヂックコート塗の...
業務日誌

玄関ポーチの手摺設置の打合せ 東山の家2

竣工後、約半年が経過し、簡単なメンテナンス点検のために「東山の家2」を訪問しました。庇の先端の亜鉛メッキの鉄骨も、ピカピカのメッキ色から落ち着いたグレー色に変わり馴染んできました。ジョリパット塗の外壁のクラックや、玄関引戸と米杉板の汚れも無く、その他の箇所の良好なようでした。 玄関ポーチの階段の外壁部分に手摺を付けたいと相談を受けました。工事中の打合せでもそのような話題が出ていたため、取付下地は設置済みです。工事中の写真から該当箇所を探し、他の部分の位置関係から寸法を割り出してクライアントに渡しておきました。手摺の設置はご自分でされるそうです。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 関連記事 こちらもご覧ください 東山の家2|業務日誌
掲載

タニタハウジングウェア(雨樋)の施工事例に掲載されました

ガルバリウム製の雨樋は、一般的な塩ビ製の雨樋よりも値段は高価ですが、素材の質感・耐候性などに優れています。最近の設計事例には、ほとんどガルバリウム製の雨樋を使用しています。今回も、メーカーのサイトに掲載してもらいました。 ・東山の家2 今までの掲載事例 ・尾張町計画 ・桂町会館 ・南砺市の家  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
業務日誌

竣工図の製本ができました

建物が竣工してから、だいぶ時間が空いてしまいましたが、ようやく「東山の家2」と「末町の家」の竣工図の製本をしました。本来は、建物完成後に速やかに作成するべきですが、連続して次の業務を行っていたため遅れてしまいました。 一般に図面といわれる「設計図」は、設計者が作成し、施工者が見積と工事を行うための図面です。工事中には、施工者や専門業者が実際に製作するために必要な寸法図や製作図を作成します。これが「施工図」といわれる図面で、細かい納まり寸法や、使用部品の品番など明細に記入したものです。「竣工図」とはこれらの「設計図」や「施工図」を実際に施工した通りに反映させた最終図面のことです。 設計図、施工図を含めた最終竣工図は、「東山の家2」(木造2階建ての新築)で約125ページ、「末町の家」(木造のリノベーション)で約45ページの図面になりました。 設計図に関する訂正は、設計者の責任において自ら図面を直します。といっても、設計時に納まりや仕様部材はほとんど決めてあるので、部分的な訂正や決定した色番号などを追記するだけで済みます。設計図の訂正も施工者に任せてしまう設...
掲載

オンラインマガジンhomifyに掲載 東山の家2

ドイツを拠点に、各国に建築・インテリアのオンラインマガジンを発信するhomifyに「東山の家2」が掲載されました。 準防火地域の玄関に、木製建具と板張りの壁を使う工夫を記事にしてあります。 安全なだけじゃない!防火構造のシンプルでお洒落な和の住まい  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 関連記事 こちらもご覧ください コラム目次
掲載

オンラインマガジンhomifyに掲載 東山の家2

ドイツを拠点に、各国に建築・インテリアのオンラインマガジンを発信するhomifyに「東山の家2」が掲載されました。 玄関をテーマとした内容でいくつかの事例のひとつとして紹介されました。こちらがアップした記事を基に、各国のライターさんが書いたものです。スペイン語とフランス語、全くわからないのでgoogleで翻訳しました。 homifyスペイン版 Utilizar los mismos materiales de fachada 家の玄関を設計するには? - 感激アイデア
業務日誌

竣工しました 東山の家2

東山の家2も、金沢市の完了検査を受け無事竣工しました。先週末には施主家族も引越をされて新しい住まいで生活されています。 建設地の金沢市東山は、細い街路に狭い間口の宅地割りの住宅が建ち並び、伝統環境保存区域に指定された景観上も重要な場所です。建築の形態や屋根、外壁の色彩なども条例で規制されています。 外壁の仕上げは条例の基準に適合する範囲の色彩で、正面はジョリパットの目地無し左官工法、側面はコストバランスを考えてジョリパットの吹付工法で仕上げています。安易に基準に適合する色のサイディングを張って終わりでは無く、素材感のある仕上を使うようにしました。 屋根はガルバリウム鋼板葺きで、玄関ポーチの前には庇を出して、迎え入れる玄関としての表情を出しています。庇の出幅と同じだけ隣地側の外壁を延長した防火壁として玄関ポーチ内の外壁と玄関戸が延焼ラインにかからないようにしています。準防火地域では、通常隣地境界から3mの範囲は防火構造の外壁と、防火戸(網入りガラスのアルミサッシ)を設置する必要がありますが、飛び出した壁と庇で隣地から3m以上の距離をとっています。...
業務日誌

照明計画の検証と建具の取付 東山の家2

照明器具の配置と、機種の選定のためにシミュレーションした結果が適切であったかどうかの検証です。 室内に必要な照度が確保されているか、色の分布で示しています。赤色が明るく、青色が暗い部分です。 リビングは全体的に150Lx(ルクス)を目標に計画しています。照明器具は、デザイン的に主張の無い小さな口径のLEDダウンライトと、ボール球のライトを天井に付けています。 太鼓張り(桟の両面に障子紙を張ったもの)障子の光の透過によるシルエットもうまく出ています。 玄関戸も取り付けられました。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
業務日誌

竣工間際の追い込みです 東山の家2

今月末の引渡を目の前に、各業種の職人さんが現場で作業に追われています。 外では電気、設備の機器取付や調整。こちらはエコキュートの設置工事。
業務日誌

外壁ジョリパット塗 東山の家2

道路側正面の外壁仕上げはジョリパット塗りの目地無し工法です。 前日までに下地パネルのジョイント部分をパテとジョイントテープで処理をして既に下準備ができています。 下塗りの後、パターン仕上げの試し塗りを確認してから、壁全体を仕上げてもらいました。 雨の降る中、足場が解体され建物の全貌が見えてきました。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
業務日誌

施工図のチェック 東山の家2

建物を建てるためには、設計者の書く「設計図」のほかに、施工者や専門工事業者の書く「施工図」があります。 総合的に書いてある設計図の中から必要な、各専門業者が製作するパーツを施工上の納まりや現場寸法を考慮に入れた図面を「施工図」として施工者から提出されます。それを設計監理者が内容をチェックして、問題が無ければ製作に入ります。 建具枠などの造作材の納まりは、設計上の重要なポイントなので、自分でも大きなスケールで書いて確認をします。全体の関係はCADで作図済みなので、部分と部分の関係を他の関係要素を考慮しながら書いていきます。考えながら書く場合は手書きのほうが素早く書くことができます。 写真右側は施工者から提出された、玄関廻りの石の加工図。左側はそれをチェックするために必要な枠廻りの図面です。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
業務日誌

階段がつきました 東山の家2

階段が付きました。 階段の段板を支える「ささら」を、何度か設置する場所に当てて微調整をしています。 手摺を取り付けるための壁下地も入れて、完成です。
業務日誌

内装仕上げ 東山の家2

フローリングが現場に搬入されました。ホワイトアッシュという樹種の自然塗料仕上のフローリングです。床暖房に対応した製品のため、芯材は合板ですが表面の2ミリは本物の木です。2ミリというとすごく薄いと感じるかもしれませんが、建材で2ミリの単板貼りは厚い方です。 自然の木から作られているため、色むらや木目のばらつきは避けられません。大工さんの計らいで、一度全ての梱包を開き、リビングや玄関の主要なところにはきれいな材料を選別して張ってもらいました。 部屋を仕切る建具はハンガードア(吊戸)で床のレールが無いため、部屋毎に途切れること無く、フロア全体にフローリングがつながります。そのためフローリングの張る位置決めは重要なポイントです。玄関で靴をぬぐ玄関框(かまち)を割付基準として、他の部屋でも半端な細い材料が入らないように框の寸法を調整して納めてもらいました。 各部屋では、壁と天井に石膏ボードが張られています。通常の石膏ボードは黄色っぽい紙が張ってあるのですが、洗面所や台所の前には緑色っぽい紙が張られた防水石膏ボード(シージング石膏ボード)が張られています。表面の紙と芯の石...
業務日誌

外壁の水切とベントキャップ 東山の家2

外壁の仕上は、ジョリパット仕上です。正面の道路側は左官屋さんがコテで塗る目地無し工法ですが、側面はあまり見掛りとならないため、コストダウンを兼ねて吹付仕上げとしています。同じ仕上げ材料でも、施工方法によって施工価格が異なるため適材適所で使い分けます。 より安価な仕上に塗装済のサイディングという選択肢もありますが、無機質な素材感に違和感を感じるためジョリパットの仕上を選択しています。 土台水切の納まりも、外壁がシャープに見切られるように返しを付けた納まりとしています。毎度、板金屋さんから単純な箱形の水切にしても良いかと聞かれますが、設計図に明記してある通りに施工してもらいます。基礎のコンクリートとの馴染みもこの方が良いと思っています。 外壁には換気扇の空気の出口を覆うベントキャップも付けられています。これは規格品を使うことになりますが、デザインと性能のバランスのとれた製品を設計図で指示してあります。 外壁の吹付前の現場チェックで、図面と違う製品が付けてあったため取り替えてもらいました。施工者の良かれとの判断で防虫網付のものになっていますが、...
業務日誌

石膏ボード張り 東山の家2

壁の下地を入れた後、内装の石膏ボードが張られました。石膏ボードは石膏を固めて両面を紙で包んだ材料で、安価な不燃材料で、ほとんどの建築の壁や天井に使われています。2階の納戸はコストダウンのために石膏ボード素地のまま、クロスや塗装をしないままの仕上です。黄色っぽい紙の色が、柱や梁の木材と調和して柔らかい感じがします。 クロスなどで仕上げてしまえば石膏ボードを留めるビスは隠れてしましますが、素地仕上げの場合はビスがそのまま見えてしまいます。縦横のピッチが一定となるように、大工さんはベニヤ板に穴を開けてビス位置の定規を作ってきれいに留めてくれました。 通常はコンプレッサーで連結ビスを手早く留めていくのですが、ビスが食い込みすぎないようにインパクトドライバーを使って一本ずつとめていました。コストダウンのはずでしたが、大工さんの作業を考えるとビニルクロスを貼るよりも、こちらの方が丁寧な仕事だったようです。 石膏ボードは3×6版(910×1820ミリ)を使うことが一般的ですが、今回はボードのジョイント部分が少なくなるように、3×8版(910×2420ミリ)で...
業務日誌

断熱材が入りました 東山の家2

今回、壁の断熱材は「高性能グラスウール16K」を使用しました。当事務所では、特定の断熱施工方法にとらわれずに、適材適所で材料の選定を行っています。最近では、「グラスウール」といえば、ほとんど「高性能グラスウール」で、従来のグラスウールよりも断熱のために、たくさん空気を含むことが出来るような細い繊維になっています。繊維状になった断熱材の内に湿気が入らないように、防湿フィルムでカバーされています。 大工さんの丁寧な仕事によって、その防湿フィルムが連続するように間柱にきれいにとめてありました。 屋根はスタイロフォームによる断熱です。
業務日誌

外壁の透湿防水シート施工 東山の家2

アルミサッシが取り付けられました。窓やドアのことを開口部と言いますが、まさに壁に穴を開けて、そこにサッシを取り付けているため漏水の弱点になります。雨漏りは屋根から・・・と思いますが壁からの雨漏りも油断できません。外壁には「タイベック」と言う透湿防水シートを張り巡らせています。透湿防水シートは、外部からの水滴は防ぎ、建物内からの湿気は外に出す働きをしています。レインウェアの「ゴアテックス」のように、水をはじいて、中が蒸れない素材です。 しかし、「タイベック」もアルミサッシとのジョイント部にはどうしても隙間ができるため、専用の防水テープで一体化させています。それでも隙間から入った水を建物内に入れないために、窓枠の下には樹脂製の「ウエザータイト」を入れて水の浸入をブロックします。 コーナー部も一体成形のため、従来の防水シートをテープで留める施工方法より簡単で確実です。 内側から見ても、樹脂のカバー材が堤防のように立上り水の浸入を防ぐ構造になっています。 仕上げてしまうと見えなくなる部分ですが、見える部分のデザインだけではなく、見えない...
業務日誌

金物検査 東山の家2

建物の骨組みができあがったら、それらを強固に接合するために金物を入れていきます。昔の木造住宅は金物を使わずに木組みだけで建っていましたが、現代の住宅は金物補強が欠かせません。ただ単に柱と梁を接合するだけではなく、筋違(すじかい)を入れて頑丈な壁を作ると隣接する柱に大きな引抜力が作用するため、柱を基礎や梁と適材適所の金物で留めていきます。 柱の間に斜めに入っている筋違を留めるプレート金物。 柱を基礎に直結するホールダウン金物。 設計図に指示してある通りに設置してあるかどうか、全数確認します。大工さんの図面の見落としによる入れ忘れや、金物同士が干渉して納まりの悪いとこところはチェックして訂正してもらいました。