外壁の水切とベントキャップ 東山の家2

業務日誌
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外壁の仕上は、ジョリパット仕上です。正面の道路側は左官屋さんがコテで塗る目地無し工法ですが、側面はあまり見掛りとならないため、コストダウンを兼ねて吹付仕上げとしています。同じ仕上げ材料でも、施工方法によって施工価格が異なるため適材適所で使い分けます。

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より安価な仕上に塗装済のサイディングという選択肢もありますが、無機質な素材感に違和感を感じるためジョリパットの仕上を選択しています。

土台水切の納まりも、外壁がシャープに見切られるように返しを付けた納まりとしています。毎度、板金屋さんから単純な箱形の水切にしても良いかと聞かれますが、設計図に明記してある通りに施工してもらいます。基礎のコンクリートとの馴染みもこの方が良いと思っています。

土台水切

外壁には換気扇の空気の出口を覆うベントキャップも付けられています。これは規格品を使うことになりますが、デザインと性能のバランスのとれた製品を設計図で指示してあります。

ベントキャップ

外壁の吹付前の現場チェックで、図面と違う製品が付けてあったため取り替えてもらいました。施工者の良かれとの判断で防虫網付のものになっていますが、メンテナンスがきちんとできる場合を除いて基本的に排気フードの防虫網は埃の目詰まりを引き起こすため禁止事項になっています。ベントキャップの埃を定期的に掃除をする家庭はほとんど無いと思いますので、その原因をあらかじめ取り除いておきます。換気扇を付けていれば外へ向かって空気が流れているし、止めたときは換気扇のシャッターが閉じているため虫は入ってこないという考えです。

▼防虫網付(埃の目詰まりの原因となります)

ベントキャップ防虫網付き

 

▼防虫網無し

ベントキャップ防虫網無し

 

奥にある縦型の板は、火災時など高温になったときにヒューズで蓋が閉じて延焼を防ぐための装置です。