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コラム018|造作キッチンのシンク

住宅の設備機器の選定で、一番興味のある場所はキッチンではないでしょうか?毎日使うキッチン、優れた既製品もたくさんありますが、寸法や引出の使い勝手をフルオーダーでつくる造作キッチンは魅力的ですね。 使いやすいシンクの工夫は? カウンタートップは、ステンレス、人工大理石、御影石など、クライアントの調理スタイルやインテリアのデザイン要素で選択します。ここで気をつけなくてはいけないことは、カウンタートップに取付ける水栓の位置です。調理や洗い物の度に開け閉めする水栓廻りには、水が落ちて濡れてしまいます。カウンタートップとシンクの間に、一段低い部分を設けてそこに水栓を取付けると、水がカウンター面に広がらずにシンクに自然と落ちていきます。 [神田の家]ステンレスのカンタートップと一体化したシンク。シンクの奥にスポンジを置く窪みもつけました。死角のない対面式のキッチンでもスポンジをうまく隠すことができます。 [並木町のマンション]白い人工大理石のカウンタートップとシンクを接合して一体化しました。シンクは、シンク製造メーカーの既製品を家具工事でキッチンに組み込みました...
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コラム017|住まいのあらゆる要望に、「100%+α」で応えたい

事務所の資料など整理して出てきました。独立して間もない頃の住宅情報誌のインタビュー記事です。(ちょうど11年前) 当然のことですが、今と基本的な考えは変わっていません。 ---以下、掲載記事より--- 住まいのあらゆる要望に、「100%+α」で応えたい。 「その家で暮らす方々の“満足”を最優先したい」 -家山さんは、住まいのジャンルや工法には特にこだわらないとお聞きしたのですが、それはどうしてなんですか? 家山)住宅の場合、何よりも「その家で暮らす方々の満足が最後先!」それが私のポリシーです。得意分野はあって、当然ですが”俺はこの工法だ”的な建築家のスタイルをクライアントに押し付けるのは、おかしい、というか本末転倒だと考えます。 -クライアントのいう通りの設計ということではないですよね? 家山)もちろんです(笑)。私の場合、要望は一旦全てお聞きしますが、コストや納期なども考慮した上でプロとしての付加価値(+α )を加えてクライアントに最も相応しい住まいを、白紙の状態から設計します。クライアントの数だけ、思想の住まいがある訳ですから。 ...
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コラム016|パンチングメタルの外観

商業建築では、正面の外観(ファサード)をアルミサッシとガラスのカーテンウォールとし、デザイン要素を単純化して、スッキリとした外観にすることがあります。物販店舗では、1階は出入口とショーウィンドウのために透明なガラスで店内の見通しをよくする必要がありますが、2階より上は必ずしも外から店内が見えなくても良い場合があります。むしろ、外観を特徴付けるデザインが求められます。 かわさき画材ではガラスの内側にアルミのパンチングメタルを入れています。外部からはガラスとアルミのメタリックな表情、内側からはパンチングの孔を通して外の様子が微かに見えるようにしています。窓の開閉のためにパンチングメタルも開閉する必要があるため、網戸用のアルミ型材を利用して製作しました。 夜間は店内の明かりが、パンチングの孔を通して浮かび上がることも考慮しました。写真は設計時の模型での検討の様子です。 パンチングメタルの開口率(孔の直径とピッチ)は、図面だけでは確認できないので実物サンプルを数種類作成して、比較検討して決定します。 このような現場で判断する事項も監理の重...
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コラム015|本は断熱材?

たくさんの蔵書を納めるために壁一面を本棚にしました。本棚を家具でつくるのではなく構造そのものが本棚になっています。 通常、内壁のボードを張ってしまうと隠れてしまう間柱を最初から大きくしておいて、それに棚板を渡しています。これでは壁の中に隠れている筋違や断熱材を入れることができません。そこで筋違の代わりに柱の外側に構造用合板を張って、その外側に断熱材を入れてから外壁の板を張っています。いわゆる外断熱ですが温熱環境的な視点ではなく、求められた機能を満足させるために導き出された結果このようになりました。 室内は構造用合板の裏側がそのまま見えているので、本の背表紙が仕上材となっています。全ての内壁を仕上げるには、もっと蔵書を増やさなくてはいけません。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 関連記事 こちらもご覧ください コラム目次
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コラム014|見せる収納・見せない収納

住宅収納の永遠の対決テーマ「見せる収納vs.見せない収納」 収納扉で隠れてしまう「みせない収納」は部屋がスッキリと片付きますが、どこに何をしまったのか分かりにくくなります。 本・CDなどの大きさが揃ったものは「見せる収納」でも部屋のインテリアに溶け込んで違和感がありません。背表紙を見ながら本を選ぶ時にも、扉がない方が便利です。筆記用具やリモコンなど、小さくて不定形のものは部分的に見せない収納をつくって隠すといいでしょう。 廊下など大きな壁一面、天井いっぱいの収納扉としておけば、閉めるとフラットになり収納の存在感がなくなります。 リビングに小上がりの畳コーナーを作ったときには、その段差を利用して床下収納を設けることがあります。少しでもたくさん収納できるように、畳の奥行きいっぱいの長い箱をキャスターで転がして出し入れするようにしたこともありますが、あまり長いと奥の物が取りにくく、少しでも角度がずれると真っ直ぐに入っていかないので、最近では重量用スライドレール(引出レール)をつかって適度な奥行きの引出を設けるようにしています。 扉の中...
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コラム013|土蔵の中の光る壁

壁が照明器具に変身 土蔵を住宅とショールームに改修した例です。土蔵は本来、倉庫あるいは醤油の醸造所として利用されていたもので閉鎖的な大空間が特徴です。改修の設計においては既存の建築の持っている特質をうまく利用することによってその空間的な魅力を引き出すことができます。 [写真上/八幡の土蔵][写真下/直源醤油ショールーム] 大きな空間の中に新たな機能(店舗スペース・トイレ・浴室など)をボックス状にまとめ蔵の中に配置しました。そのボックスの一面を不透明なガラスで覆い、照明をつけると暗い蔵空間にボックスが行灯のように発光するようになっています。また計画上、窓を設置できなかったトイレや洗面所が閉鎖的にならないように不透明なガラスは柔らかく空間を仕切っています。 大きな切妻屋根の空間の中に小さなキューブ状の箱。濃色の材料の空間に白木のスペース。薄暗い中に光る壁。旧いものと対比的に新しいものを配置することによって、新旧それぞれの良さを補っています。  照明計画について、ご質問・お問い合わせはこちら 関連記事 こちらもご覧ください コラム00...
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コラム012|リノベーションの現地調査

まずは現状把握から 既存住宅の改修は、現状調査から始まります。古い平面図が残っている場合もあるのですが、現状とは異なっていたり、構造の図面が無いことの方が多いと思います。 間取りの調査と平面寸法、断面寸法、構造材の位置と寸法を実測します。床下や天井裏を部分的に解体しなければ梁の配置や寸法がわからないので、最小限の範囲で仕上材の解体をして中の様子を確認します。調査が不十分だと工事が始まってから設計変更が必要となり、工事費と工期に影響します。また、天井に隠れた木組みの美しさを発見して、設計の方針を決めるきっかけにもなります。 テレビ番組のような派手な解体作業とはほど遠い、地道な調査作業です。木造在来工法の住宅は解体しやすいつくりになっているので、何度か経験すると解体する勘所がわかってきます。 設計段階では施工業者が決まっていないので設計事務所で調査作業のための解体をしなくてはいけません。調査から現況図面を作成して、「できること」と「できないこと」を見極めてから設計に取りかかります。  リフォームのご相談は、こちらからどうぞ ...
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コラム011|浴室は特等席

庭と連続させて露天風呂の気分 住宅の中で特等席はどこでしょうか。景色の良いところや、日当たりの良いところに特等席をつくりたいですね。この住宅は東西に細長いので、ほとんどの部屋が日当たりの良い南に向いています。浴室も南に面していますので、青空を見ながら休日の昼間に入るお風呂も気持ちよさそうです。 [写真上/田園の二世帯住宅]浴槽に入ると天井いっぱいまでガラスになっていて坪庭が見えます。坪庭の材質感のあるマヂックコートの塗壁がそのまま浴室の壁に連続してつながっているので、浴室と坪庭が一体的になり、より開放的に感じられます。浴室の壁と天井はヒノキ張りです。メンテナンスをきちんとしないと、すぐに痛んできますが、日当たりが良いので浴室はいつも乾燥しています。 坪庭から見ると浴室がまるみえです。もちろん、坪庭には板塀の目隠しと、ガラス面にはロールスクリーンがついていて外から見られることはありません。板塀は風通しを確保しながら、隙間からのぞかれないように、設計図で検討してあります。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 関連記事 こちらもご...
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コラム010|雨に濡れずに車に乗りたい

庇が回廊になってガレージと住宅を行き来する あさ出かけるときや荷物の出し入れをするときに、雨が降っていると車に乗り込むのが億劫ですね。この住宅は敷地にゆとりがあるためガレージは別棟にして兼業農家を営む母親の作業場を兼ねています。 [写真上/田園の二世帯住宅]十分な奥行きをもったガレージの庇が悪天候時の出入りを容易にし、そのまま一直線に伸びて母屋の住宅玄関部分につながる長さ20mの回廊になっています。 幅1.8mの回廊は、ゆとりがあるため屋根のある屋外スペースとして利用したり、両脇に花を飾って来客を迎え入れるゲートとしても機能しています。 敷地のまわりに設けた板塀や建物の板壁と合わせて、広い敷地に適度に囲まれた落ち着いた場所をつくっています。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 関連記事 こちらもご覧ください コラム目次
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コラム009|アプローチ空間で期待感を高める

奥行きを創り出す 建築のアプローチは、内部空間へ至る印象を決める重要な場所です。建物が道路に面していたり、奥行きが充分とれない場合であっても、道路と平行にアプローチ空間を長く取って建物の中に入る期待感を高めることができます。 [写真上/直源醤油ショールーム]道路に面した土蔵の小さな入口から内部を見るとフロストガラスのスクリーンで仕切られて内部を見通すことができません。下見板張りの蔵の外壁に開けられた開口部の奥に、明るいガラス面が人を中へと誘い込みます。 スクリーン越しに内部のあかりと雰囲気を感じながら狭い土間のアプローチ空間を通って、突きあたりで視線の向きを変えると広い蔵空間が広がります。 [写真上/葬送空間えにし]セレモニーホールの正面玄関はフロストガラスのスクリーンで仕切られています。 ファサード面のフロストガラスのスクリーンは入口までの距離をとることによって風除室としての機能的な役割を果たすと共に、参列者が告別の場であるホールへと至るまでの厳かな精神に切り替え、故人を偲ぶ回廊としての役割をもっています。  ご質問...
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コラム008|トイレのドアは目立たないように

閉めると壁と一体化するドア ドアは、ある部屋から別の部屋への出入口。それがドアとして存在することによって意味があります。しかし時には、それがドアとして意識されないようにデザインしたいときがあります。枠で縁取られたドアは主張が強すぎるので、トイレのドアには枠が無くドアを閉めると一つの壁のようになります。 [写真上/田園の二世帯住宅]階段室の突きあたりのトイレは天井いっぱいの引戸を閉めると一枚の壁となり、開けても枠が見えずに階段室と一体的な空間になります。写真は引戸を開けた状態です。 [写真上/久安の家]玄関ホールに面するトイレのドアも袖パネルと同材で仕上げ、天井いっぱいの開口になっています。 もちろんドアの召し合わせは、閉めたときにフラットになるように工夫が必要です。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 関連記事 こちらもご覧ください コラム目次
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コラム007|傘の収納場所

傘の居場所を決める 家族用の内玄関を設ければ、下足入や収納、脱ぎっぱなしの靴が散らかっていても、お客さんを迎え入れる玄関はいつも奇麗に片付けておくことができます。 雨天時の来客の傘は、一時的な収納として傘立てなどを利用することが多いと思いますが、そこに生活する家族の傘は、家族の人数以上の本数が玄関にあるのではないでしょうか。せっかく設けた内玄関も奇麗に片付けておくためには、傘をスッキリと納める場所が必要です。 [写真上/石引の家]下足入の一区画を傘入れとして、中に架け渡したパイプに傘を吊るし、濡れたまま収納しても玄関土間に直接傘の滴が落ちるようになっています。 [写真上/神田の家]扉を閉めてしまえば、たくさん傘があってもスッキリと収納できます。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 関連記事 こちらもご覧ください コラム005|洗面所の収納 コラム006|トイレの収納 コラム014|見せる収納・見せない収納 コラム目次
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コラム006|トイレの収納

収納するものの寸法に合わせて棚を作ろう トイレは、そこでおこなわれる行為が明確な機能的な空間ですが、小さな空間が落ち着いて、ついつい長居する人もいるのではないでしょうか。手洗器を小さなカウンターと一緒に設けると読みかけの新聞や携帯電話など、チョットしたものを置いたりするのに便利です。 スッキリとした住まいでも、トイレの中は以外と生活感あふれる場所になりがちです。予備のペーパーや掃除道具など、あまり目に触れたくないものもあります。 スライド式の扉をカウンターに沿って開けると、予備のトイレットペーパーや掃除ブラシを入れられる収納棚になっています。普段は収納棚として目立たないようにスッキリとしたデザインにしています。 便器の側面にカウンターが来る場合はペーパーホルダーもカウンターに取り付けて、いろいろな物が壁に付かないようにしています。手洗器・収納棚・ペーパーホルダー・タオル掛を集約して配置すると綺麗に納まります。家全体の家具や建具と同じ材料で作れば全体が統一されたデザインになります。もちろん棚の中にはトイレットペーパーと掃除ブラシが、ちょうど入るように寸...
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コラム005|洗面所の収納

ミラー収納を活用しよう 住宅の洗面所は生活スタイルによって必要とされる機能は少し異なってきますが、洗面器、鏡、収納、照明は必需品です。歯ブラシや洗濯用具・洗剤など、細かなものは見えないように収納できると空間がスッキリと片付きます。鏡を収納の扉として工夫した例です。 は洗濯スペースを兼ねた洗面所です。鏡の引違い戸を開けると鏡の幅いっぱいの収納で、洗面、洗濯用具などがしまえます。シンクは理科室の実験用シンクで、洗濯の下洗いや、猫の足を洗うのに重宝しているそうです。照明は、光源が直接見えない間接照明型の器具を設置して柔らかいあかりが広がるようにしています。 は単独の洗面スペースのため、収納は三面鏡になった中央部分だけです。左右の鏡を開けると、通風・採光のための窓があります。普段、鏡を閉じた状態では窓の下半分のみ開放されて手元に外の光を導くとともに、外部からの視線を防ぐ目隠しパネルとして機能しています。 既製品の洗面化粧台は便利な機能や収納など満載ですが、洗面所の小さな空間には存在感がありすぎます。空間にあった家具としてデザインすれば違和感なく納めることがで...
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コラム004|空間を包み込むあかり

反射光で空間全体を包み込む 天井にダウンライトを埋め込んだ場合、直接光によって照らされた床面が明るくなる反面、天井面は暗くなりがちです。天井にたくさん照明器具をつけるよりも、天井面や壁面を明るくすると空間全体が明るく感じられます。 ブラケットやペンダント照明など光源が壁や天井から飛び出した照明器具は空間全体に光を拡散させますが、器具そのものが主張してきます。「あかり」そのものが欲しい場合は間接光を利用します。 大野町の家では、古い天井を残してリフォームされた玄関の下駄箱の真上に小さなダウンライトをひとつだけ設置しました。下駄箱の左側は廊下に繋がるメインの玄関。右側は台所に繋がる勝手口になっています。ふたつの空間を仕切るように置かれたBOXの天板はステンレスのバイブレーション仕上で、ダウンライトのあかりを柔らかく乱反射させて空間全体を照らしています。 照明器具からの直接光は陰影のある強烈な光。一度反射させて拡散した間接光は包み込まれるような光となります。 「明-暗」による光のコントラストと共に、光の「強-柔」が空間の質を変化させます。 ...
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コラム003|ずれているダウンライト

部屋全体を均一に照らす必要はありません 住宅や店舗の設計において、照明のデザインは重要なポイントです。照明器具のデザインも大切ですが、あかりのデザインがより大切です。しかし何でもダウンライトにして天井に埋め込んだり、間接照明にして器具を隠すことが良いわけではありません。空間の中に明暗を設けて、あかりの重心を偏らせることによって少ない照度で豊かな空間が生まれます。 [写真上左/東山の家]玄関の照明は、天井の中央ではなく下駄箱の上を照らしています。飾棚としてのしつらえをライトアップすることと、照明の真下に人が立ったときに強烈な影ができないようにしています。 [写真右上右/田園の二世帯住宅]廊下の照明は片側に寄せて奥の階段室のダウンライト、更にガラス戸を開けたリビングの照明器具と一直線上に並んで奥行きのある空間を演出しています。 [写真上/葬送空間えにし]建物正面のアプローチの照明も奥側に寄せて、明るい壁面を浮かび上がらせています。 全体が均質だった空間が、照明の位置を少しずらすだけで明暗の対比が強くなり空間の深みがでてきました。  ご質問...
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コラム002|直射日光と窓

住宅の計画において、採光は基本的なポイントです。誰もが明るい家を望みます。 建築基準法では居室の床面積の1/7の採光窓面積が必要とされ、8帖の部屋の場合約1.9平米(例えば幅1.9m×高さ1m)の窓が必要です。厳密には窓の位置条件(高さや隣地からの距離など)によって採光補正係数を考慮するため、必要な窓面積は変化します。 窓の大きさは、法的に求められる面積を確保することは必要ですが、実際には室内と外部空間の関係性によって決められます。庭やテラスに出入りするための大きな窓や、風景を切り取って見る小さな窓、風の通り道を確保する窓など必要とされる機能とデザインによって決められます。 北陸ではだいたい冬の太陽高度は32°、夏の太陽高度は78°くらいです。寒い冬は暖かい日差しが室内に差し込むと快適ですが、暑い夏には日差しを遮りたいものです。リビングの南の窓側に吹抜をつくり、屋根の軒を出すことで直射日光をコントロールできます。夏は軒が日差しを遮り、冬は吹抜上部の窓からの日差しが部屋の奥まで差し込んでくるのです。 写真は田園の二世帯住宅の冬の日射しです。 ...
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コラム001|設計という仕事

設計とは問題を解決すること 建築の設計とは、建築主の要望(必要諸室、予算、ライフスタイル)をはじめ、敷地条件(広さ、方位、法規制)、周辺環境(街並み、場所性)など多岐に渡る与条件の中から問題点を見つけだし、それに対する答えを見付けることだと思っています。 設計のことを「建築のデザイン」ということもありますが、一般的に「デザイン」という言葉は、きれいに飾り立てる付加的な装飾と捉えられている場合もあります。本来、デザインとは「ある一定の用途をもつものを作ろうとするとき、それが用途にかない、しかも最も美的な形態をもつように計画・設計すること」であり「ある目的に向けて計画を立て、問題解決のために思考・概念の組み立てを行い、それを可視的・触覚的媒体によって表現・表示すること」(デザイン小事典:福井晃一編,ダヴィッド社)とされています。 設計者に求められるのは、流行の形態を真似ることや自己表現ではなく、与条件の中から見つけだした最適な空間を提供することなのです。 どんな家を望んでいるのかまだはっきりとしない場合でも、建築主の要望を引き出すためのコミュニケ...
掲載

オンラインマガジンhomifyに掲載 東山の家2

ドイツを拠点に、各国に建築・インテリアのオンラインマガジンを発信するhomifyに「東山の家2」が掲載されました。 玄関をテーマとした内容でいくつかの事例のひとつとして紹介されました。こちらがアップした記事を基に、各国のライターさんが書いたものです。スペイン語とフランス語、全くわからないのでgoogleで翻訳しました。 homifyスペイン版 Utilizar los mismos materiales de fachada 家の玄関を設計するには? - 感激アイデア
業務日誌

施主検査・監理者検査 末町の家

予定通りの工期が過ぎ、施主立会のもと、施主検査と監理者検査を兼ねて行いました。設計の仕様通りに仕上がっているか、各所をひとつずつ確認していきます。不都合な箇所は付箋を貼っていき施工者の現場監督が記録をとっていきます。後日、是正工事を行って引渡の予定です。 居室のひとつの壁面は、入口ドアと同じホワイトオークの材料で収納等をフラットな面で納めました。壁全体が、ひとつの家具のように見えることを意図しました。 キッチンの収納は無印のシステムキッチンと統一感が出るように、こちらもホワイトオークの材料でつくりました。他の家具や建具は木目を縦使いにしていますが、キッチン収納のみ木目を横使いにして、横目使いのキッチンと揃えています。カウンターの上段の引出の高さもキッチンの引出の高さと揃えて連続感が出るようにしています。既製品と造作でつくる家具を違和感なく並べることができました。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ