握りやすいハンドル
前回、キッチンの扉や引出に金属製の長いハンドルをつける事例を説明しました。コラム018|造作キッチンのシンク
濡れた手で開ける場合や、タオル掛けとして利用するのに便利です。
スッキリとした扉
今回は、扉や引出にハンドルをつけない場合の事例です。
壁一面に家具の扉が並ぶ場合は、金物などを見せずに扉の割付でデザインをすることによってスッキリさせることができます。キッチンのオーク材に合わせて家具工事で食器棚を作りました。既製品のキッチンの引出寸法に揃えることによって空間全体が違和感なくコーディネートされています。出入口の扉なども同じオーク材で作ってあります。[末町の家]
こちらは玄関にある下足入の扉です。扉の小口(厚み部分)を斜めに加工して、どの部分でも手掛けとなるようにしています。
いつも目に触れる場所にあるカウンタートップも先端を斜め加工して、シャープに見えるようにしています。
木材をシャープなデザインで使うことによって、暖かみのある中にも、重厚になりすぎない空間をつくることができます。