閉めると壁と一体化するドア
ドアは、ある部屋から別の部屋への出入口。それがドアとして存在することによって意味があります。しかし時には、それがドアとして意識されないようにデザインしたいときがあります。枠で縁取られたドアは主張が強すぎるので、トイレのドアには枠が無くドアを閉めると一つの壁のようになります。
[写真上/田園の二世帯住宅]階段室の突きあたりのトイレは天井いっぱいの引戸を閉めると一枚の壁となり、開けても枠が見えずに階段室と一体的な空間になります。写真は引戸を開けた状態です。
[写真上/久安の家]玄関ホールに面するトイレのドアも袖パネルと同材で仕上げ、天井いっぱいの開口になっています。
もちろんドアの召し合わせは、閉めたときにフラットになるように工夫が必要です。
[写真上/末町の家]廊下に並ぶ、収納、トイレ、洗面のドアが同じ素材の壁面パネルと枠無しで、閉めるとスッキリと納まります。
機能的にはどちらでも同じですが、空間にデザインが主張してこないシンプルな納まりになるように心がけています。
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