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田園の二世帯住宅

コンセプト

散居村の風景が残るこの周辺は、県道拡幅による住宅の建替えが進んでいる。敷地は拡幅予定の県道と町道の交差点に位置するため交通量の増加が予想された。敷地と道路を仕切ると共に近隣に開かれた田園のライフスタイル、同居する母親と子世帯の適度な独立性、家族の成長にあわせて変化する家、従前と同等の面積(85坪)をとりながらも明るい居住空間が求められた。

配置は、近隣の農家住宅の母屋と納屋などの幾つかの建物からなる建て方に倣い、3つに分節された切妻屋根の住宅棟と納屋棟で構成し、田園風景に馴染むようにした。東西に長い建物は生活の中心となる部屋を全て南面させ、広い庭と一体的に利用することができる。内部は柱・梁で構成される木構造のリズムを室内にあらわし、間仕切りの少ない内部空間に秩序をスケール感を与えている。全体的には心地よいスケール感の4間×4間の3つのボリュームを1間幅の中間領域で繋いでいる。

建築概要


所在地:富山県高岡市(福岡町)
用途:住宅
構造:木造2階建て
外部仕上
屋根:ガルバリウム鋼板立ハゼ葺
外壁:杉縦羽目板張
  :マヂックコート塗
開口部:木製サッシ(ペアガラス)
内部仕上
床:カバフローリング
壁:石膏ボード珪藻土塗
天井:米栂板張, 杉野地板あらわし

Photo gallery

  • 交通量の増加が見込まれる道路拡幅予定の県道側の外観です。板塀・格子塀と納屋の外壁が敷地と道路を緩やかに仕切り、心地よい囲まれ感と道路に対して奥行き感をだしています。

  • 町道側からの外観です。建物配置は、近隣の農家住宅の、母屋と納屋などのいくつかの建物からなる建て方に倣い、3つに分節された切妻屋根の住宅棟と納屋棟で構成して、田園風景に馴染むようにしました。

  • 板塀の格子部分の隙間から敷地内外の気配を感じられるようにして、囲まれた安全な庭を確保するとともに近隣に開かれた田園のライフスタイルを守っています。4間幅の3つの建物のボリュームと、それらをつなぐ1間幅の中間領域で母屋が構成されています。

  • 住宅棟の母屋と納屋は屋根のある回廊でつながれています。回廊の屋根は納屋の庇と連続し、天候の悪いときでも行き来がしやすくなっています。

  • 県道側から敷地に入ると、回廊は人を迎え入れるゲートとなります。

  • 玄関ポーチは6畳分のスペースがあり、屋根のある屋外空間は冬でも安心して出入りができます。玄関戸は栗とヒバを交互に張ったオリジナルでデザインです。ドアの両側にはフロストペアガラスで、玄関内部にあかりと気配を伝えます。

  • 間口2間の玄関ホールの正面には来客を迎える飾棚があります。フロストガラスの戸を開けると階段室。その奥の戸を開けると居間につながります。

  • 8帖の仏間は、手前の4帖の次の間から入ります。地窓の明かりで光の重心を落とし気持ちを切り替える場となります。

  • 居間・食堂は南に面し、木製サッシの奥にウッドデッキを介して庭が広がります。タタミコーナーの茶の間コーナーは食堂側から使う引出収納になっています。冬の日差しは吹抜上部の窓より、居間の一番奥まで届きます。吹抜上部の障子は主寝室につながっています。

  • キッチンの背面カウンターの横長木製サッシが背後の田園風景を切り取って食卓から見ることができます。キッチン横の壁の背面にはユーティリティが連続し、冷蔵庫、食器棚、洗濯機、勝手口が居住空間から見えなうように配置してあります。ユーティリティは居間を通らなくてもキッチンへ行ける通路にもなっています。

  • 2つの建物ボリュームの隙間が階段となっています。外壁の杉板張りが室内まで貫通し、ガラス張りの窓が内外を連続させています。

  • 主寝室左手前の障子は居間吹抜につながり、左奥のガラス戸は南向きのサンルームで寝室と外部の緩衝ゾーンとなっています。右側はウォークインクロゼット。上部はロフトとなっています。

  • 2階の子供室は屋根の大架構がみえるようにして、床の高低差やロフトなどは子供の好奇心を高め格好の遊び場となっています。

  • 浴室は坪庭に面し、南側はアルミサッシの全面開口になっています。外部のマヂックコート塗の外壁が浴室内部までつながり内外の連続性を高めています。


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家山真建築研究室


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