業務日誌

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大工工事進行中です 八幡の家

八幡の家の土蔵のリノベーションは、大工工事の中盤に入りました。準備期間1ヶ月、実質工事1ヶ月の短期間の工事です。 準備期間中に作成した施工図を基に、工場で加工された造作材も現場に搬入されてきました。 木材には番号が付けられ、図面の部材番号に対応していますので、よく似た断面の部材の中から、大工さんが図面を照合しながら必要な部材を取り出していきます。 設計図よりも明細に、枠廻りの平面詳細図と断面詳細図を書いて施工者に渡した図面です。 この図面から、工務店で木材加工業者に製作する長さや本数を拾い出して発注します。以前は、大工さんが自分の作業場で木材を加工していましたが、最近はほとんどの工務店では、加工屋さんと言われる木材加工業者で造作材を製作するため、全ての納まりを現場進行に先駆けて決定する必要があります。 スイッチやコンセント、エアコンの取付位置も監理連絡書として寸法を追記した図面作成し、電気工事施工者と簡単な打合せをするだけで間違いなく機器が取り付けられます。コンセントの配置は設計段階で決めておきます ...
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土蔵の改修工事着工しました 八幡の家

13年前から少しずつ、改修・修繕工事を進めてきた八幡の家(八幡の土蔵)の新たなプロジェクトが着工しました。業務日誌|8年間の設計監理 八幡の家 先代から受け継いだ住まいを、生活の変化に応じてリノベーションをしながら住み繋ぐ計画です。 先ずは、土蔵の壁の一部を解体して穴を開ける工事です。既存の柱の位置を確認するために少しずつ壁を斫り、外壁に墨出しをして解体位置を決定しました。 向かい合った2つの土蔵の同じ位置に開口部を開けていきます。 土蔵の内部に解体時の土埃が入らないように厳重に養生しています。 窓から、冬のひとときの日差しが土埃の中にくっきりと浮かび上がりました。
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改修工事の現地調査 八幡の家

独立して仕事を始めて間もない頃の、13年前に改修工事の設計をした八幡の家(八幡の土蔵)は何期にも分けて8年間に及ぶ改修工事を続け一段落していました。業務日誌|8年間の設計監理 八幡の家 それから数年が経ち、生活環境の変化などで更に住まいに手を入れる必要が出てきました。2つの土蔵が直列で並び、大きな屋根と下屋空間で覆った特徴的な空間です。2つの土蔵空間と大屋根は以前の工事で改修済みですが、今回は下屋空間の改修計画です。 敷地全体の建物の平面図は、以前の実測調査で作成してあるのですが、改めて現地確認をしてみると食い違いも多くあります。(以前の改修範囲外の部分は、あまり厳密に調査していなかったのです・・・)今回はレーザー水準器を使い、レベルの調査も厳密に行いました。調査写真も一眼レフカメラを使い、できるだけ高解像度で記録するようにしました。 2つの土蔵の隙間に立って、上を見上げたところです。大屋根と下屋の隙間から光が差し込む幻想的な空間です。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 設計事例 こちらもご覧ください 八幡の土蔵 八幡...
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玄関ポーチの手摺設置の打合せ 東山の家2

竣工後、約半年が経過し、簡単なメンテナンス点検のために「東山の家2」を訪問しました。庇の先端の亜鉛メッキの鉄骨も、ピカピカのメッキ色から落ち着いたグレー色に変わり馴染んできました。ジョリパット塗の外壁のクラックや、玄関引戸と米杉板の汚れも無く、その他の箇所の良好なようでした。 玄関ポーチの階段の外壁部分に手摺を付けたいと相談を受けました。工事中の打合せでもそのような話題が出ていたため、取付下地は設置済みです。工事中の写真から該当箇所を探し、他の部分の位置関係から寸法を割り出してクライアントに渡しておきました。手摺の設置はご自分でされるそうです。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 関連記事 こちらもご覧ください 東山の家2|業務日誌
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竣工図の製本ができました

建物が竣工してから、だいぶ時間が空いてしまいましたが、ようやく「東山の家2」と「末町の家」の竣工図の製本をしました。本来は、建物完成後に速やかに作成するべきですが、連続して次の業務を行っていたため遅れてしまいました。 一般に図面といわれる「設計図」は、設計者が作成し、施工者が見積と工事を行うための図面です。工事中には、施工者や専門業者が実際に製作するために必要な寸法図や製作図を作成します。これが「施工図」といわれる図面で、細かい納まり寸法や、使用部品の品番など明細に記入したものです。「竣工図」とはこれらの「設計図」や「施工図」を実際に施工した通りに反映させた最終図面のことです。 設計図、施工図を含めた最終竣工図は、「東山の家2」(木造2階建ての新築)で約125ページ、「末町の家」(木造のリノベーション)で約45ページの図面になりました。 設計図に関する訂正は、設計者の責任において自ら図面を直します。といっても、設計時に納まりや仕様部材はほとんど決めてあるので、部分的な訂正や決定した色番号などを追記するだけで済みます。設計図の訂正も施工者に任せてしまう設...
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施主検査・監理者検査 末町の家

予定通りの工期が過ぎ、施主立会のもと、施主検査と監理者検査を兼ねて行いました。設計の仕様通りに仕上がっているか、各所をひとつずつ確認していきます。不都合な箇所は付箋を貼っていき施工者の現場監督が記録をとっていきます。後日、是正工事を行って引渡の予定です。 居室のひとつの壁面は、入口ドアと同じホワイトオークの材料で収納等をフラットな面で納めました。壁全体が、ひとつの家具のように見えることを意図しました。 キッチンの収納は無印のシステムキッチンと統一感が出るように、こちらもホワイトオークの材料でつくりました。他の家具や建具は木目を縦使いにしていますが、キッチン収納のみ木目を横使いにして、横目使いのキッチンと揃えています。カウンターの上段の引出の高さもキッチンの引出の高さと揃えて連続感が出るようにしています。既製品と造作でつくる家具を違和感なく並べることができました。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
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照明器具が付きました 末町の家

今月末の完成に向けて器具付けが進んでいます。 照明器具は、小口径のLEDダウンライト。いつもの定番品。 リフォームしない部分の照明器具も、クロス張替に合わせて更新しました。こちらはソケットを直付けしたような器具にLEDボール球を付けただけのもの。天井、壁どちらにも使えてシンプルな形です。こちらも定番品。 電球は、真ん丸なボール球の電球に近い形の東芝製です。設計図に電球の品番も書いて指定してあります。他のメーカーの電球は微妙なくびれや、放熱のためのスリットがあって格好が悪いからです。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
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無印キッチンが付きました 末町の家

内装工事も、フェザーフィール塗(しっくい塗)の下地、和紙クロス貼り、キッチンパネル張りが順次進行して、キッチンが取り付けられました。今回設置するのは、初めて使う無印良品のキッチンです。 無印の収納家具などと同じオーク材のキッチンです。キッチンの納入に先行して工事が進む、家具や木製建具の材料をできるだけキッチンの素材感に合わせるために、ウチにある無印の収納家具を参考に選定したオーク材の練付合板と合わせてみました。 ほぼ同じような色彩で一安心です。 後は仕上げの工程です。 今回、リフォームしない2階の部分も、壁・天井は和紙クロスに張替え、明るい感じになりました。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
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家具工事 末町の家

内装のボード張りに引き続き、家具工事が始まりました。 壁に設置する本棚はボード張りに先行して取り付けられました。壁一面の本棚は、コストコントロールのため家具施工者ではなく、大工さんの加工によるものです。家具施工者がつくる家具は、木の細い桟で骨組みを作り、そこに化粧合板を張り付けて箱を組み立てていくため軽量で繊細な仕上がりになりますが、費用も多くかかります。 大工さんがつくる家具は集成材の板をカットして組み立てていくだけのため費用を抑えることができます。側板に溝を切り、シナ合板の棚板を架け渡した簡易引出も図面で寸法をきちんと指示しておけば問題なく仕上がります。 ボード張りが終わったところから、家具施工者が現場採寸をしています。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
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ボード張り 末町の家

年末で大工工事も一段落して、年明けから内装のボード張りが始まりました。 今回初めての試みとして、工務店からの提案によって天井下地にLGS(軽量鉄骨)を使いました。当初は木造住宅には木下地が当然だと思っていましたが、LGSの方が作業が早く、石膏ボード張りも同じ業者がまとめてに施工するのでコスト的にも有利とのことでした。 作業を見ていても特に違和感もなく、吊ボルトでレベル調整しながら下地を組むことができるので精度的にもメリットがありそうです。ボード張りも若い職人さんが黙々と作業を進めています。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
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竣工しました 並木町のマンション

マンションの住戸のリノベーションが竣工しました。 約16帖のLDKを中心に、玄関、廊下、トイレの改修をしました。 改修前のリビングは、南向きのバルコニーに向かって大きなアルミサッシの開口部がある開放的なプランでしたが、約30年近く前に建てられた当初は、まだペアガラスのサッシは一般的では無く、コールドドラフト(窓辺からの下降冷気)と結露が問題となっていました。 既存の内装は、濃色の茶色を使った重厚な造作材を使い、天井いっぱいの食器棚カウンターがキッチンスペースを分けていました。左側は、玄関につながる廊下からのドアでキッチンへはリビング空間を経由して行く必要がありました。右側の壁には柱型が飛び出し、その間がテレビや冷蔵庫などの家電製品置場となっていました。 バルコニー側のアルミサッシはマンションの共有部分のため、ガラスの交換などはできません。内側に樹脂製のインサーサッシを取付け、無機質なインサーサッシを隠すために太鼓張りの障子を設置しました。時間帯によって、日差しによる陰影が障子に映りこみます。 テレビの置いてあ...
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能登の間伐杉を使った棚 M YOGA

番外編の家具製作です。 金沢のヨガスタジオ「M YOGA(エム・ヨガ)」の、スタジオと給湯室を仕切る壁と棚を製作しました。 材料は能登の間伐材の杉板です。3年前に「間伐塾」で、細い樹が密集している手つかずの人工林の樹の皮をむくことによって樹の水を絶ち、徐々に枯らしていく「皮むき間伐」という手法で伐採したものを製材した杉板です。 (ここからは過去の画像です) 皮をむくことによって、枝葉が枯れ、隙間から差し込む光によって森が再生する。という長いサイクルの一貫のため、継続的に活動していくことが必要なのですが、それを使うことによって需要を生み出す仕組みも今後の課題です。 皮むきした密集林。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
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しっくい塗り 並木町のマンション

マンションリノベーションの残工事と電気の器具付けと同時に、休日を利用してクライアント工事による壁しっくい塗りです。 リビングの壁の三方は、ほとんど家具と障子で覆われ、残った一面を住まい手自らの痕跡を残した風合いのある壁を作ろうということになりました。既存のビニルクロスを剥がして、ホームセンターで買ってきた調合済みのしっくいをコテで塗っていきます。 作業風景を見ていたクロス屋さんが、突然塗り方のレクチャーを始め、全部塗ってしまいそうな勢いだったのを止め、クライアントの手によって無事塗りおえることができました。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
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現場打合せ 末町の家

職人さんの作業がお休みの日曜日に、現場でクライアントと打合せをしました。ベニヤ板をテーブル代わりに、クライアントご夫妻と現場監督で仕上げ材の決定や工程の確認をしました。 じつは、着工してからクライアントが現場を見られるのは、今回の打合せが初めてです。現在、県外に住まわれているため頻繁に現場打合せができないのです。以前(10年ほど前)にも、同じようなことがありましたがメール、電話、FAXでのやり取りで無事に工事を完了しました。 現在は、facebookやスマホのメッセージで気軽に写真添付をして、ほぼリアルタイムで内容を確認できます。現場状況を細かく確認できないクライアントとの意思の疎通のため、今回は専用の打合せ用blogを作って、工事の進行状況の報告や打合せ図面をアップして、それを基に電話で打合せをする体制を作りました。もちろん、IDとパスワードを入力しないと中を見ることができないようにしてあります。 実施設計の後半からこの体制を整えたのですが、blogに図面と画像をアップして、カタログのリンク先URLを張っておけば直接メーカーサイトへ飛...
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建具取付 並木町のマンション

内装のクロス貼りと並行して、建具工事が進行中です。 バルコニーに面する大きなアルミサッシの内側に樹脂製のインナーサッシと障子戸を取り付けました。既存のアルミサッシは大開口の開放的な作りですが、建てた当時からのシングルガラスのため温熱環境が悪く、内側の樹脂製のサッシで冷気を遮り、さらに無機質な樹脂サッシを隠すように障子を設けました。マンションの場合、外壁や窓は共用部分のため所有者であっても改修することはできないので、専有部分の窓の内側で対処する必要があります。 カーテンも取り外してスッキリとした窓廻りになりました。障子に差し込む日差しが楽しみになるリビングになりそうです。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
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家具の取付 並木町のマンション

マンションのリフォームも最終段階です。壁面の収納家具とキッチンが取り付けられました。 キッチンカウンターと出窓の窓台を人工大理石の天板で一体化させます。 トイレも手洗いカウンターが取り付けられました。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
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床暖房・フローリング張り 末町の家

床暖房パネルが設置され、フローリングも張り始めました。 タモのフローリングです。床暖房を設置してあるので無垢材のフローリングでは無く、合板の表面に本物の木材を貼り付けた複合フローリングですが、表面の木材(単板)は2ミリの厚みがあるものです。 割付施工図を基に、きれいに張ってもらいました。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
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現場打合せ 末町の家

大工さんを交えて、現場監督と打合せをしました。 設計監理者は、クライアントと施工者の間に立って設計意図や要望を伝え、正しく工事が行われているかチェックする役割がありますが、現場監督は職人と設計監理者の間に立って、各業種毎に作業内容を割り振って工事がスムーズに進むための重要な役割を持っています。 浴室、洗面所廻りの外壁の下地の腐食が激しく、その部分の外壁を撤去することになりました。改修工事は現場の確認と問題点に対する素早い判断が必要です。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
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マンションのリノベーション 並木町のマンション

マンションのリノベーションが着工しました。 リビング空間を中心に、間仕切や柱型で凹凸のある平面空間をスッキリとまとめる計画です。既存のキッチンと収納家具、間仕切壁が撤去されました。 撤去したキッチンは、ドイツの高級キッチン「bulthaup(ブルトハウプ)」。以前、TOTOが輸入販売していたもので、景気の良い時代に作られたことがうかがえます。 新しいキッチンの配管のために、こんな隙間に設備屋さんが潜り込んで配管を接続していました。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
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竣工しました 東山の家2

東山の家2も、金沢市の完了検査を受け無事竣工しました。先週末には施主家族も引越をされて新しい住まいで生活されています。 建設地の金沢市東山は、細い街路に狭い間口の宅地割りの住宅が建ち並び、伝統環境保存区域に指定された景観上も重要な場所です。建築の形態や屋根、外壁の色彩なども条例で規制されています。 外壁の仕上げは条例の基準に適合する範囲の色彩で、正面はジョリパットの目地無し左官工法、側面はコストバランスを考えてジョリパットの吹付工法で仕上げています。安易に基準に適合する色のサイディングを張って終わりでは無く、素材感のある仕上を使うようにしました。 屋根はガルバリウム鋼板葺きで、玄関ポーチの前には庇を出して、迎え入れる玄関としての表情を出しています。庇の出幅と同じだけ隣地側の外壁を延長した防火壁として玄関ポーチ内の外壁と玄関戸が延焼ラインにかからないようにしています。準防火地域では、通常隣地境界から3mの範囲は防火構造の外壁と、防火戸(網入りガラスのアルミサッシ)を設置する必要がありますが、飛び出した壁と庇で隣地から3m以上の距離をとっています。...