木材不足の住宅着工|昌永町の家

業務日誌
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昨年より計画を進めていた昌永町の家も、6月に建築会社に見積依頼することができました。3社の相見積もりです。ウッドショックの真っ只中で、どんな金額で出てくるのか心配していましたが、やはり各社予算オーバーとなりました。しかも、木材に関しては納期が3~4ヶ月後で、金額も契約時では無く納品時の金額が適用されるとのことで、予算計画ができず工事契約もできない状態でした。米松の集成材を使う設計でしたが、見積時から提案があり、一番見積が安かった建築会社の変更提案で国産(石川県産)の杉材を使うことにしました。この会社は、国産の杉をメインに使っているため可能でしたが、他社では普段から米松等の輸入材を使っているため国産の杉を手配することは難しかったようです。

減額の設計変更と共に、構造計算をやり直して杉の部材に置き換えていきました(杉の方が強度が低いため部材が大きくなる)。この時点で、国産の杉材の方が輸入の米松材より少し値段が高かったですが、3~4ヶ月後のいくらになるか分からない米松よりも、現時点で値段を確定できる国産の杉材の方が良いとの判断で、施主と相談の上決めました。

11月に入ってから材木屋で製材され天然乾燥されている木材の検査をしてきました。(天然乾燥はこの建築会社のこだわりだそうです)

含水率の確認。もう少し乾燥が必要です。

あと1ヶ月ほどこの状態で乾燥を待ちます。

後日、施主にも製材所に来てもらい、使用する材料を見てもらいました。住宅は一品生産と言いますが、ほとんどは既製品や工場製作のモノを現場で組み立てるようになっています。このように使われる材料を、住む人に見てもらうことも大切なことだと感じました。