小丸山城址公園の照明計画

小丸山城址公園 庭園灯夜景業務日誌
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七尾市の小丸山城址公園の照明計画です。

公園の統括設計は計画情報研究所、ランドスケープデザインは橋本建築造園設計、やぐら(展望デッキ)は能登デザイン室の設計です。照明計画は家山真建築研究室の家山英子が担当。

 

公園内の整備計画に合わせて既存の照明を見直し、安心して夜間の散策も楽しめるように計画しました。

既存の園内の照明は、光を拡散させる白色のグローブ型水銀灯で、光源がまぶしく(グレア)、樹木や人の影が大きくあらわれるため心地よいものではありませんでした。[下の写真は改修前]

小丸山城址公園 改修前の夜景

 

園路に沿って低い傘型の庭園灯を配置し、柔らかい電球色の明かりのたまりがリズミカルに連続し、光のグラデーションをつくり出しています。 正面の突きあたりの明るい場所は、駐車場からのアプローチと、隣接する天性丸公園につながるブリッジからの動線が交差する場所のため、背の高いポール灯で明るさを確保しています。[ここから改修後の写真]

小丸山城址公園 庭園灯夜景

 

春の花見シーズンは仮設の行灯照明を用いますが、普段は夜空に無用な光が漏れないように配慮しています。

小丸山城址公園 庭園灯夜景

 

七尾湾を望むように新設された木製のやぐら(展望デッキ)は、壁面と階段を低い位置から照らし、園内から位置がわかりやすいようにしています。

小丸山城址公園 やぐら照明

 

階段を上がると、七尾の街並みと七尾湾が広がります。

小丸山城址公園 やぐら照明

 

やぐらの展望スペースは、夜景の眺望の妨げにならないよう照度を落とし、段差部分のみ注意喚起のためフットライトを設けています。

小丸山城址公園 やぐら展望デッキ夜景

 

デッキ上部から見ると光源が隠れ、段差部分がシルエットとなって浮かび上がります。

小丸山城址公園 やぐら展望デッキ照明

 

眼下の街並みと駐車場です。駐車場のエッジ部分を主に照らし、公園から見下ろしたときに駐車場が過度に目立たないようにしています。

小丸山城址公園 駐車場夜景