竣工検査と竣工写真撮影 円光寺の家

円光寺の家 夜景業務日誌
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天候の影響などで、足場解体の工期が少し遅れたため竣工はギリギリの工程になりました。午後からは市役所の建築指導課による完了検査です。翌日には引渡になるので、検査の合間を縫って竣工写真の撮影をしました。完了検査は、当然何の問題も無くクリア。

竣工写真撮影

外観は黒色で、道路際まで迫った外壁が閉鎖的な印象を与えるかもしれませんが、プライバシーを守りながら室内からは外部空間と連続し、通風と採光を考慮しています。敷地の間口ほぼいっぱいに建った1階部分は2台分の駐車スペースとなっています。延焼ラインを避けた中央の耐力壁部分は米杉板張りとしています。

円光寺の家ファサード

駐車スペースの奥に米杉の玄関ドアと格子を設け、外壁の黒色の中に対比的に木材の柔らかい雰囲気を出しています。玄関ドアとリビングの引戸を開けると、建物を通して敷地の奥まで視線が通ります。

円光寺の家 駐車スペース

16帖のリビングからは敷地奥の庭と、ウッドデッキの中庭の二方向に開放された明るい空間が広がります。キッチンは大きな3枚引戸で仕切ることができ、リビングとキッチンの生活感を切り離すこともできます。

円光寺の家 リビング

キッチンは、リビングに向かった奥行1,050ミリの対面式のシンクカウンターと、壁面側にIHコンロと収納カウンタを分けて配置しています。キッチンの突きあたりに小さな家事コーナー(パソコンコーナー)があり、必要に応じて引戸で隠すことができます。

円光寺の家 キッチン

細長い玄関土間の隣地側の突きあたりに開口部を設け、採光と視線の抜けをとっています。階段は、できるだけデザイン要素が少なく見えるように踏板と蹴上板の水平と垂直の繰り返し(ジグザグ)で表裏面ともあらわしています。

円光寺の家 階段

階段の踊り場の突きあたりは隣地になるため、視線のコントロールのため側面の中庭側に縦長の窓を設けて通風と採光を確保しています。

円光寺の家 階段

2階の寝室とサンルームに面して壁に囲まれた、外から覗かれることのないプライベートなバルコニーがあります。

円光寺の家 プライベート空間のバルコニー

リビングの天井高さは、2,215ミリの低い空間と、4,950ミリの吹抜空間を並べることによって空間の広がりを演出しています。低い天井部分には間接照明を設け、あかりの重心を下げ、落ち着いた雰囲気にしています。

円光寺の家 リビング間接照明

外観の夜景です。暗闇の黒い外観の中に、米杉板の外壁と玄関ドアが浮かび上がるように照明を配置しました。玄関横の格子から、室内の灯りが漏れてきます。

円光寺の家 夜景