奴葺きの屋根|昌永町の家
上棟に引き続き、屋根工事に入りました。瓦桟に一枚ずつ瓦を固定していきます。 普段はガルバリウム鋼葺きの屋根にすることが多いのですが、今回は施主の要望もあり日本瓦葺きの屋根にしました。ケラバいっぱいまで瓦を葺くと道路斜線による高さ制限がギリギリで、屋根の先端とケラバ(屋根の側面側)をガルバリウム鋼板で葺いた、奴葺き(やっこぶき)にしました。 屋根端部で瓦の厚み分が無くなるので高さ制限をクリアできる訳です。下図は確認申請の図面ですが、監理段階でも何度も距離やレベルを確認して図面通りになっているかチェックしました。や 足場の上から周辺の街並みを見渡すと、切妻の黒瓦が多く残っていました。妻面(つまめん)と平面(ひらめん)が地区ごとに秩序を持って建ち並び、それぞれの場所を特徴付けているのだと感じました。