金沢市郊外のゲストハウス。既存のアトリエに増築し、1階はガレージ、2階はゲストハウス。
既存の住宅とアトリエに挟まれた中庭を囲むように、既存アトリエにL型に直交して建物を配置し、正面に開口部を設けた。建物の短辺方向がガレージの開口によって壁量が確保できないためRC造のボックスの上に木造のボリュームを載せた形態としている。RCの外壁に沿って溶融亜鉛メッキのスチール階段を設け、跳ね出した2階の木造部分のボリュームの下に潜り込むように2階へアプローチする。内部はミニキッチンを備えた居室と、バス・トイレが一体となった開放的なサニタリー空間で構成されている。
1階はRC造のガレージ、2階は木造のゲストハウスになっています。
跳ね出した木造の2階部分の下に潜り込むように階段を上りゲストハウスの玄関へアプローチします。階段は溶融亜鉛メッキのスチールフラットバーのササラで支え、軽快に見せるために鋼管の脚部で地面から浮かせて納めています。
外部階段から2階へ上ると周囲は完全に囲まれた空間になっています。
内部化された外部階段は玄関となり、そこで靴をぬいで中へ入ります。正面には小さなバルコニーがあります。
ゲストルームは、小さなキッチンが備え付けられた9帖のワンルーム空間で、垂木をあらわした緩い勾配天井になっています。オールステンレス製の特注キッチンは、デザイン性の高いVOLAの水栓とAEGの29センチシリーズクックトップを備えたオリジナルデザインです。
小さなバルコニー越しに、前面に広がるブドウ畑が見えます。
サニタリーは強化ガラスで仕切られたトイレスペースと浴室スペースに分けられています。洗面トイレの床・壁・天井が、浴室に連続するようにして一体的な空間にしています。
浴室は白いシンプルな形状の置き型浴槽で、水栓金具もミニマルなデザインのもので統一しました。