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小立野台地の家

街を見下ろす眺望の良い家

小立野台地の家

コンセプト

小立野台地の高低差7mのがけ地の上に建つ住宅。街を見下ろす眺望の良い場所であるが、伝統環境保存区域のほかに斜面緑地保全区域、寺社風景保全区域など景観の制限が厳しい地域である。

眺望を活かした計画とともに、美術関係の仕事をされるクライアント夫婦がアトリエやギャラリー、ゲストルームとして使える空間が求められた。それらを1階にまとめ2階を主な生活空間として計画した。

建築概要


所在地:石川県金沢市
用途:住宅
構造:木造2階建て
外部仕上
屋根:日本瓦葺き
外壁:ジョリパット吹付
   ガルバリウム鋼板目地無しスパンドレル
開口部:アルミサッシ(Loe-eペアガラス)
内部仕上
床:チェリーフローリング
壁:石膏ボードビニルクロス
天井:石膏ボードビニルクロス

Photo gallery

  • 敷地の2方が、がけ地となる敷地です。南側は下り道路に従って高低差が大きくなり、西側は高低差7mのがけになっています。建築工事に先立ち、がけ地防災工事によって法面の補強工事を行い、がけからの離隔距離の制限が無いようにしました。周辺にはがけ地を望むように高層マンションが建ち、見下ろされる場所に位置するため、道路側のファサードは木製のフレームにワイヤーを張り壁面緑化によって緑に埋没する建築になっています。

  • 道路側の駐車スペースの奥には、プライベートスペースの玄関とは別にアトリエに直接出入りできる開口部があります。

  • 1階には21帖の広さのアトリエと、10帖の広さのサブリビングがあります。土足のまま入れる土間空間で、西日の差し込む突きあたりの開口部から崖下に広がる街を望むことができます。

  • アトリエの反対側を見返すと、道路側の出入口の開口部が見えます。2階の床梁は3間(5.46m)の間口に柱が出ないように集成材を用いて広い空間をつくっています。

  • プライベートスペースの玄関と2階へ昇る階段です。米杉板の玄関ドアの両側と上部は透明ガラス(ペアガラス)で、開放的で明るい玄関になっています。

  • 階段を昇ると10帖の広さのリビングです。階段を挟んだ奥の小さな空間は書斎スペースとなっており、リビングとほどよく距離感を保ちながら一体的な空間になっています。垂木をあらわした勾配天井は3~5mの天井高さがあります。

  • 西側は全てバルコニーが廻り、西側の眺望を楽しむことができます。リビングの奥は畳スペースの寝室になっています。

  • リビングはバルコニーの奥行きを深くして、出入口は木製建具にしています。

  • バルコニーの手摺は視界を遮らないように、溶融亜鉛メッキしたスチール製です。

  • リビングから左側に入るとキッチンです。キッチンに立つと正面には眺望の広がる窓に向かってカウンターを設けています。ダイニングスペースやスタディスペースなど多目的に利用できる空間です。


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家山真建築研究室


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