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地盤調査の立会 南砺市の家

住宅の計画地でスウェーデン式サウンディング試験を行いました。ロッドに加える荷重とハンドルの回転量で地盤の強度を測定します。最近は機械でロッドを貫入させる調査会社が多くなっていますが、今回は手動式で8ポイントの計測。 ハンドオーガで土のサンプルも採取してもらいました。現状地盤から約1mはシルト質の軟弱地盤。それ以深は礫(れき)のしっかりとした地盤ということがわかりました。 調査結果を基に、地盤改良と基礎の設計をおこないます。 敷地周辺は、散居村の風景が残る田園地帯です。
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アートギャラリー実施設計中 尾張町計画

現在、実施設計中。 アートギャラリーの新築計画です。ほぼ設計が固まってきました。 敷地背後には、明治期に建てられた旧い土蔵が残っています。この土蔵を敷地内に取り込んでの計画です。
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埋蔵文化財の試掘 尾張町計画

本年度(2011年)より金沢市の旧城下町区域内で建築工事を行う際に、埋蔵文化財の調査が必要になりました。計画地において埋蔵文化財の有無を、金沢市が試掘を行って確認します。 今回、金沢市の試掘調査に立会を行いました。1mほどミニユンボで掘って、地中の状況を確認します。幸いにも(?)何も遺跡らしいものは出てこなく調査は終了しました。旧い茶碗のかけらなどの遺跡が出た場合、事業者の費用負担で発掘調査が必要になるそうです。
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金澤2011年10月号に石引の家が掲載されました

『金澤』誌2011年10月号(9/20発売)に石引の家が紹介されました。 金沢倶楽部のサイトから立ち読みをすることもできます。(フラッシュなのでiPhoneなどからは見られません) 設計事例 こちらもご覧ください 石引の家
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照度測定 石引の家

石引の家のリビングです。家具などきれいに納まって、生活に馴染んできました。竣工後、しばらくしてから夕飯をご馳走になったついでに照度測定をしてきました。下の写真は別な日に撮影したものですが、実際には、夜間に外光の影響のない時間帯に測定しています。 設計時の照度計算では、リビング床面で平均125lx(ルクス)の計画です。 実測値では150~250lxといったところでしょうか。リビングの団らんにおけるJIS照度基準は150~300lxです。大体予定通りです。全般照明は蛍光灯を使っていますが、テレビの前にある二つの小さなダウンライトはダイクロハロゲンを使っています。ユニバーサルタイプ(向きを変えられるダウンライト)を使っているので、本当はテーブルの上を照らすつもりですが、まだ調整してありません・・・。ちなみに調光をMaxにしたダイクロハロゲンの直下照度は1800Lxです。
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エアコンの消費電力測定

ワットモニター(サンワサプライTAP-TST8)で、自宅のエアコンの消費電力を測定してみました。暑い日が続くとエアコンの消費電力も気になりますね。寝室のエアコン(三菱電機MSZ-SV25R/2005年製/冷房能力2.5kW)を測定。 待機電力:0.6W から、1°ずつ設定温度を下げていくと 設定28°:187W 設定27°:257W 設定26°:395W 設定25°:422W 設定24°:557W 設定23°:581W 設定22°:585W 設定21°:604W 設定20°:611W 設定19°:612W 設定18°:614W 室温が安定すると(室温27°、湿度44%) 設定27°:257W→189Wに下がり さらに設定温度を1°上げると 設定28°:187W→16.2W(送風状態)になりました。 (ちなみに扇風機は26.5Wで、エアコンの送風状態の方が消費電力が低かったです) 夜間10時間ほどエアコンを点けたままで約25円の電気代。思ったほど電力を使っていないことが分かりました。暑い夜は我慢しないで、設定29~30°にして点けっぱなしにし...
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リノベーション住宅が竣工しました 石引の家

石引の家が竣工しました。家型を積み上げた建築をイメージしたわけではなく、最初からこんなカタチをした住宅の改修です。 既存の瓦葺きの軒を切取り、単純な形態にした上で一文字葺きのガルバリウムで包み直しました。 内部は無垢のカバフローリングと和紙貼の内装。造作家具のキッチンを壁面に組込み、間仕切りを撤去した18帖のLDKを中心とした住宅です。 設計事例 こちらもご覧ください 石引の家
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手仕事の痕跡が残るガルバリウムの外壁 石引の家

現在改修中の住宅です。外壁はガルバリウム鋼板の一文字葺。角波スパンドレルのような工業製品的なものではなく、職人の手仕事があらわれる葺き方です。工業化、規格化が進む建築の中で、このような部分があるとほっとします。 きれいに納めるために、外壁に出てくる換気扇のフードなどの位置も、一文字葺きの割付に合わせて寸法を指示しておく必要があります。色も指定色で、ガルバリウムと同色で仕上げてもらいます。
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8年間の設計監理 八幡の家

2003年から設計に関わっている八幡の家です。土蔵の改修から始まり、渡り廊下の復元、母屋の改修と居住空間の改善を長期に渡りおこなってきました。途中、市の保存建造物や登録文化財の指定などを受け、補助金などをいただきながら進めてきました。建物はまだまだ手を入れる箇所が残っていますが、大きな改修は一段落したようです。クライアントも裏山の生い茂る竹林や雑木を切り開き、周辺環境を整えながらライフスタイルを楽しんでいます。 上の写真は八幡の家全景(左側は八幡の土蔵。右側は母屋の八幡の家)。下の写真は八幡の家のオエから改修したリビングスペースです。薪ストーブを設けています。 裏山で切り出した雑木は薪ストーブの燃料として使われています。 設計事例 こちらもご覧ください 八幡の土蔵 八幡の家
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全面ゴトクのハーマン製ガスコンロ

石引の家では久しぶりにキッチンにガスコンロを設置しました。最近はIHを希望される方が多いのですが、このお宅はロジェールの全面ゴトクになったものが希望でした。 2009年の10月より、ガスコンロの全ての口に安全センサーを付けることが義務づけられたため、海外メーカーのほとんどが日本国内で販売停止。日本の法律だけのためにデザインを変更することができないようです。よく似たタイプをハーマンで見付け、これを採用しました。火力つまみがトップにある形状は海外製のコンロの雰囲気です。細かい調整つまみや魚焼きは全面パネルに隠れています。 関連記事 こちらもご覧ください 石引の家
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古民家と共に時を刻んだ古時計 八幡の家

改修工事の打合せにうかがった時、施主に見せていただいた古時計。アメリカのニューヘブン製の掛け時計です。この家が建った明治期に購入したものだそうです。まさに「大きな古時計」のように、もう動かなくなっていたものを、金沢市野町にある「匠 亞陀(あだ)」にて修理したそうです。金沢に古時計専門の修復をおこなう職人がいることを初めて知りました。建築や工芸と同じようにアナログ(機械式)のものは、故障の原因を見付けパーツを取り替えることで蘇ることができるのだと思います。古民家の柱に掛けられた時計は、違和感なく空間にとけ込み、心地よい振り子の音が響きます。
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竣工しました 桂町会館・大野町の家・神田の家

11月は現場の追い込み。3件同時に竣工しました。 一つ目は「桂町会館」 土地区画整理事業地区内の調整池の上に建つ、町会の会館です。大雨が降ると水没する建築です。 二つ目は「大野町の家」 大正末に建てられた土蔵を活かした、玄関とリビング空間のリフォーム。土蔵の前の帳場を接客空間・ミニギャラリーとしています。 三つ目は「神田の家」 1階が自動車修理工場。2階が住宅の併用住宅。ECP版(押出成形セメント板)に木格子のコントラストが住宅らしさを表現。 関連記事 こちらもご覧ください 桂町会館 大野町の家 神田の家
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小屋組ができました 桂町会館

屋根垂木、野地板の一部が張られ、空間が把握できるようになってきました。屋根は1.2mのゆったりとした軒の出が25m直線で連続しています。 4間(7.28m)の空間を架け渡す梁は、H形鋼の鉄骨で補強してあります。木造建築ですが、部分的に鉄骨を使って大空間を実現することも可能です。
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「北陸の建築家たち」に掲載されました

「北陸の建築家たち」に掲載されました。
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「日経アーキテクチュア」2008年7月28日号に紹介されました

「日経アーキテクチュア」2008年7月28日号:特集「変わる街 意気込む建築家」のひとりとして紹介されました。
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浅野川が氾濫 一時孤立状態に

今朝起きて8時頃にゴミ出しに行って、新聞を読んだり朝の身支度をして9時頃窓の外を見ると大変なことに。昨日からの雨で増水した浅野川が堤防からあふれ出し、道路中が泥水の川になり、タイヤや植木鉢が流れています。どうすることもできず、さっき出したゴミも既にどこかへ流れていってしまいました。しばらくして水が引いてから、ちょうど来ていた業者の人にも手伝ってもらって、近所総出で道路の泥の後かたづけ。 事務所は駐車場が浸水しましたが車にも影響が出ないくらいの水位でした。昼には何とか終わり一息ついたとき、氾濫箇所に近い東山の家のクライアントに電話・・・無事被害もなかったようでした。
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金澤2008年7月号に久安の家が掲載されました

『金澤』誌2008年7月号(6/20発売)に久安の家が紹介されました。 設計事例 こちらもご覧ください 久安の家
お知らせ

金沢都市美文化賞を受賞しました 松下種苗店

『松下種苗店』で金沢都市美文化賞を受賞しました。今回は65件の応募の中から8件が選ばれました。施主、施工者、設計者のそれぞれに賞状をいただき、ひとつの建築には多くの人が関わり、そのひとつの建築が集まって街並み、そして景観へとなっていくのだと再認識しました。これを励みに、またがんばっていきたいと思います。夕方には施主の松下種苗店(松下ガーデン)の店長が、お礼にと胡蝶蘭を持ってこられました。 関連記事 こちらもご覧ください 松下種苗店
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建設工業新聞2005-03-03掲載されました

ライフスタイルをたかちに 「設計という行為の中でやりたいことはいっぱいあるが、まず施主に満足してもらうことが一番大切。その人のライフスタイルをかたちにしたい」と話すのは、家山真建築研究室を主宰する建築家の家山真氏。 「こつこつ住宅や店舗をつくるのが自分の仕事。施主の要求を満たす中で、言いなりになるのではなく、デザインや生活の工夫を提案したい」と常々考えている。 そんな思いを体現したのが、金沢市大野の醤油蔵をショールームに改修した作品だ。古い蔵の外観はほとんどそのままに、内部に白木を多用し、新旧を対比させた。「白木でつくったブースを並べることで、醤油樽のイメージを演出した」という意欲作。 富山県福岡町の住宅では、雨や雪を防ぐ実用的なゲートをデザイン面で強調し、「散居村」にある住宅のイメージを演出。金沢市大桑のアトリエでは、間柱をそのまま活用して本棚をつくり、蔵書の多い施主に喜ばれたそうだ。 「建築は、住む人や使う人のライフスタイルがあって成立している。それを具体化していくのがわれわれの仕事。その中で、建築家としてプラスアルファの付加価値を付けていくことが腕の...
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建設工業新聞2004-05-21掲載されました

 醤油づくりの歴史を再現 金沢市大野、約380年の歴史のある直源醤油。築100年になる遊休化した「もろみ蔵」を何とか活用したいという思いから、ショールームに改修した。外観は景観を損なわないよう手を付けず、ライトアップされた入り口がさり気なく目を引く。土間アプローチを抜けると、そこにはかつて醤油づくりが行われていた蔵の光景が。空間全体が古い黒塗りの柱やはりで囲まれているため、商品や醤油差しの展示品が並ぶ店舗スペースには新しい白木を使い、照明ボックスを取り付けて明暗と新旧の明確な対比を見せている。 注目したいのは3つの移動可能なブース。喫茶やイベント、展示などに使える空間がほしい、という施主の要望に応えて作った。イメージは醤油づくりに用いた大きな桶。カウンターの頭上に位置するロフトから見下ろせば、昔の醤油づくりの風景がよみがえるようだ。 [建設工業新聞2004年5月21日]