家具

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キッチン設置 御所町の家

キッチンは設備機器?家具? 家具と考える方が楽しくなる 仕上工事もほぼ終わり、家具の設置が始まりました。キッチンはTOTOなどのキッチンメーカーの既製品を使うこともありますが、クライアントの使い勝手に合わせて細かい寸法や仕上などを指定する場合は、既製品では対応することができないので、家具工事での製作した造作キッチンを設置することになります。キッチンは実用的な調理のための機器ではなく、日々の暮らしを楽しくするための家具と考えたいですね。 造作キッチンの場合は、他の製作家具や建具の仕上材料と揃えて家全体に統一感を出すことができます。今回はブナの練付合板を使い、天板はシンク一体型のステンレスです。練付合板とは本物の木を薄くスライスして合板に張り付けた化粧合板です。一般的に家具や建具の材料として使われます。 キッチンの組立 家具施工業者の工場で分割して製作したキッチンの台となる箱を、現場で組み合わせてステンレスの天板を乗せていきます。 収納扉や引出をセットしてキッチンの全貌が見えてきました。 この後、設備業者によってガスコンロや水栓を取り付けて完成です...
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コラム029|洗面所のコーディネイト【追記しました】

洗面所は、浴室の脱衣所や洗濯コーナーと兼用する場合が多いと思います。プライベートな空間のため、閉鎖的な部屋になりがちで、着替えや歯ブラシなど日常の雑多なものを機能的に収納したり、耐水性のある仕上が求められます。 洗面所の事例 南砺市の家では、車いす利用でも使いやすいバリアフリーの洗面所と浴室としました。白い人工大理石のカウンターとシンクが滑らかに一体成形された製品を使い、車いすのまま使えるようにしています。病院や福祉施設などで使われるものですが、住宅でも違和感なく使えるようにカウンターの幅はオーダーサイズで部屋の幅にジャストフィットさせ、正面の壁のみアクセントカラーで仕上げました。手摺は伝い歩きで浴槽まで行けるように、クライアントが使いやすいように寸法を決めたオーダー寸法で製作してもらいました。TOTOなどの既製品の手摺でもセミオーダーで寸法を特注できるものもあります。 神田の家では、5人家族が朝の身支度が重なっても使いやすいようにダブルシンクのカウンターとしています。カウンターは上記の例と同じ人工大理石の一体成形カウンターです。継ぎ目がないので、飛び散った水滴も、さっと一拭きで...
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コラム045|ネコの脱走防止柵を下駄箱と一体にデザイン

オリジナルデザインの家具で機能を付け足す ネコを飼っている家で問題になることは、爪研ぎによる壁や家具のキズと、玄関からの脱走の防止です。 キズの防止には、しつけやカバーなどの対応が可能ですが、玄関からの脱走は対応が難しいですね。玄関戸の前にフェンスの衝立を置いて対応している家も多いと思いますが、あまり格好の良いものではありません。 末町の家ではリノベーションに合わせて新設した下駄箱に折りたたみ式の柵を一体化しました。玄関から見ると下駄箱と同じ高さの柵が玄関ホールを隔てています。柵はキズがつきにくいように、タモの無垢材で作ってあります。 玄関ホール側から見ると、意図したわけではありませんが既存の格子玄関引戸にうまく調和しています。 折りたたみの収納途中の状態です。丁番で二重に折れ曲がるようにしています。 下駄箱の側板に沿って収納された状態です。 毎日動かす所はシンプルな機構で 柵を閉じたときに、ロックする方法を考え、いろいろな金物を検討しました。シンプルな機構が一番使いやすいと思い...
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コラム038|ダイニングチェアの適切な高さと位置

イスの最適な高さは 毎日の食事、あるいは仕事でテーブル・デスクに向かって座る時間は一日の中で多くの時間を占めています。今使っているテーブルは高さ70センチ程度、イスは40センチ程度の高さではないでしょうか。テーブルとイスの高さの関係は「差尺」といわれる寸法が27~30センチの範囲が適切だと言われています。下の図で青色の矢印で示した高さです。簡単に言えば、足の入る部分の隙間の高さのことですね。(厳密には、隙間とテーブルの厚みを足した寸法です)一般的な既製品の家具を使っていれば、ほぼこの寸法に納まっているはずです。 差尺の最適寸法は、座高の1/3から2~3センチ引いた値。つまり、 差尺=((身長×0.55)÷3)ー(2~3センチ) となります。身長の0.55が座高と言うことですね。 イスの最適な位置は 一方、テーブルとイスの平面的な位置関係も使いやすさに関わってきます。テーブルは固定されていても、イスは動かすことができるので特に気にしなくても、自然とイスを引いたりすることによって座りやすい位置を見つけ出すことができます。しかし、設計段階では実際に使用...
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コラム031|納戸・クロゼットの収納はフレキシブルに

好きな場所に棚板を付けられるように 納戸やクロゼットを設けた場合、引出や棚が機能的に配置してあると使いやすいですね。しかし、見積をして真っ先に減額対象として目を向けられるのがここの家具です。結局、手持ちのタンスや洋服掛けを利用して・・・となりますが、ちょっとした工夫で使いやすい納戸・クロゼットができます。 ロイヤルサポートを壁に取り付けておくと、そこにブラケットを利用して棚板やハンガーパイプを取り付けることができます。ロイヤルとは商品名ですが、店舗などの商品棚や洋服を掛けるパイプなどに使われるものです。サポートとは棚柱ともいわれ、壁に埋め込んだ点状に穴の開いたの金属レールです。そこにブラケットを差し込んで棚の高さを自由に調整できます。ブティックなどでよく見かけますね。 後からでもできることもあります 壁のサポートにかなりの荷重がかかるため、しっかりとした下地に取り付けておく必要があります。工事中に壁の中を補強する必要があるかもしれませんし、壁に埋め込んで設置しておくと出っ張りがなくスッキリと納まります。配置のポイントは、棚板部分とハンガーパイプ部分のサポート...
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コラム030|板の割付に他の機能を埋め込む

新旧の対比 八幡の家は、明治期に建てられ、登録文化財、金沢市保存建造物に指定されている農家住宅です。この建物の特徴でもある「オエ」といわれる吹抜の板の間の空間は、今でも多くの人が集まる場として利用されています。オエに隣接する古い台所をコンパクトな居住空間のLDKにリフォームした時に、来客も使えるトイレとお茶を入れたりできるようにミニキッチンを備えた給湯室をつくりました。古い「オエ」の空間は現状の復元をすることを重視していますが、新しくする居住空間は対比的に明るい色で仕上げています。 戸を開けた左側はLDKにリフォームされた台所。右側の戸の奥には給湯室が見えます。 ひとつの寸法にこだわる 正面には手洗いを兼ねた給湯コーナー、右側にはトイレがあり、壁は105ミリ幅のヒノキ板を縦に張っています。給湯コーナーは手洗いも兼ねるため鏡を設置したいのですが、普通の鏡を付けると、いかにも洗面所のようになり板張りの雰囲気に合いません。そこで、ヒノキ板一枚分の105ミリ幅の細長い鏡を、板の代わりに張りました。シンクの正面真ん中に鏡を張ると水栓の背面が写って見えるため、ずらし...
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コラム028|電話・インターネットはどこから

配線はどこから建物内に入るのか 住宅が完成したときに、照明器具やコンセントはすぐに使える状態で引き渡しされているのが普通だと思います。しかし、電話やインターネットは、クライアントが電話会社やプロバイダーなどに申し込んで設置します。電話も、従来からのNTTの他にも新しい電話会社やケーブルテレビを利用した電話、光ケーブルを利用した電話など選択肢がたくさんあります。最近では、光ケーブルを引き込み、インターネットとひかり電話を利用する家庭がほとんどだと思います。石川県や富山県ではテレビアンテナをつけずにケーブルテレビでテレビを視聴する家庭も多くあります。住宅の設計・工事においては、これらの接続のために空配管のみ設置することが一般的です。 各部屋に電話やLANの接続口がありますが、どこから線をつなぐのでしょうか。最寄りの電柱から引き込みできるように、外壁の上部に引込口を設けています。写真の3つ並んだ内の一番奥は電力の引込口。手前2つが弱電用の引込口です。弱電とは電話やインターネット、ケーブルテレビなどの通信用の配線のことです。設計時にはどのような弱電方式にするか決まっていないことも多いの...
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コラム021|家具の扉

握りやすいハンドル 前回、キッチンの扉や引出に金属製の長いハンドルをつける事例を説明しました。コラム018|造作キッチンのシンク 濡れた手で開ける場合や、タオル掛けとして利用するのに便利です。 スッキリとした扉 今回は、扉や引出にハンドルをつけない場合の事例です。 壁一面に家具の扉が並ぶ場合は、金物などを見せずに扉の割付でデザインをすることによってスッキリさせることができます。キッチンのオーク材に合わせて家具工事で食器棚を作りました。既製品のキッチンの引出寸法に揃えることによって空間全体が違和感なくコーディネートされています。出入口の扉なども同じオーク材で作ってあります。 こちらは玄関にある下足入の扉です。扉の小口(厚み部分)を斜めに加工して、どの部分でも手掛けとなるようにしています。 いつも目に触れる場所にあるカウンタートップも先端を斜め加工して、シャープに見えるようにしています。 木材をシャープなデザインで使うことによって、暖かみのある中にも、重厚になりすぎない空間をつくることができます。  オリジナルデ...
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コラム018|造作キッチンのシンク

住宅の設備機器の選定で、一番興味のある場所はキッチンではないでしょうか?毎日使うキッチン、優れた既製品もたくさんありますが、寸法や引出の使い勝手をフルオーダーでつくる造作キッチンは魅力的ですね。 使いやすいシンクの工夫は? カウンタートップは、ステンレス、人工大理石、御影石など、クライアントの調理スタイルやインテリアのデザイン要素で選択します。ここで気をつけなくてはいけないことは、カウンタートップに取付ける水栓の位置です。調理や洗い物の度に開け閉めする水栓廻りには、水が落ちて濡れてしまいます。カウンタートップとシンクの間に、一段低い部分を設けてそこに水栓を取付けると、水がカウンター面に広がらずにシンクに自然と落ちていきます。 [神田の家]ステンレスのカンタートップと一体化したシンク。シンクの奥にスポンジを置く窪みもつけました。死角のない対面式のキッチンでもスポンジをうまく隠すことができます。 [並木町のマンション]白い人工大理石のカウンタートップとシンクを接合して一体化しました。シンクは、シンク製造メーカーの既製品を家具工事でキッチンに組み込みました...
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コラム015|本は断熱材?

たくさんの蔵書を納めるために壁一面を本棚にしました。本棚を家具でつくるのではなく構造そのものが本棚になっています。 通常、内壁のボードを張ってしまうと隠れてしまう間柱を最初から大きくしておいて、それに棚板を渡しています。これでは壁の中に隠れている筋違や断熱材を入れることができません。そこで筋違の代わりに柱の外側に構造用合板を張って、その外側に断熱材を入れてから外壁の板を張っています。いわゆる外断熱ですが温熱環境的な視点ではなく、求められた機能を満足させるために導き出された結果このようになりました。 室内は構造用合板の裏側がそのまま見えているので、本の背表紙が仕上材となっています。全ての内壁を仕上げるには、もっと蔵書を増やさなくてはいけません。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 関連記事 こちらもご覧ください コラム目次
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コラム014|見せる収納・見せない収納

住宅収納の永遠の対決テーマ「見せる収納vs.見せない収納」 収納扉で隠れてしまう「みせない収納」は部屋がスッキリと片付きますが、どこに何をしまったのか分かりにくくなります。 本・CDなどの大きさが揃ったものは「見せる収納」でも部屋のインテリアに溶け込んで違和感がありません。背表紙を見ながら本を選ぶ時にも、扉がない方が便利です。筆記用具やリモコンなど、小さくて不定形のものは部分的に見せない収納をつくって隠すといいでしょう。 廊下など大きな壁一面、天井いっぱいの収納扉としておけば、閉めるとフラットになり収納の存在感がなくなります。 リビングに小上がりの畳コーナーを作ったときには、その段差を利用して床下収納を設けることがあります。少しでもたくさん収納できるように、畳の奥行きいっぱいの長い箱をキャスターで転がして出し入れするようにしたこともありますが、あまり長いと奥の物が取りにくく、少しでも角度がずれると真っ直ぐに入っていかないので、最近では重量用スライドレール(引出レール)をつかって適度な奥行きの引出を設けるようにしています。 扉の中...
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コラム007|傘の収納場所

傘の居場所を決める 家族用の内玄関を設ければ、下足入や収納、脱ぎっぱなしの靴が散らかっていても、お客さんを迎え入れる玄関はいつも奇麗に片付けておくことができます。 雨天時の来客の傘は、一時的な収納として傘立てなどを利用することが多いと思いますが、そこに生活する家族の傘は、家族の人数以上の本数が玄関にあるのではないでしょうか。せっかく設けた内玄関も奇麗に片付けておくためには、傘をスッキリと納める場所が必要です。 [写真上/石引の家]下足入の一区画を傘入れとして、中に架け渡したパイプに傘を吊るし、濡れたまま収納しても玄関土間に直接傘の滴が落ちるようになっています。 [写真上/神田の家]扉を閉めてしまえば、たくさん傘があってもスッキリと収納できます。家山真建築研究室では、下足入を造作家具で設計する場合の標準仕様にしています。 関連記事 こちらもご覧ください コラム005|洗面所の収納 コラム006|トイレの収納 コラム014|見せる収納・見せない収納 コラム目次
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コラム006|トイレの収納

収納するものの寸法に合わせて棚を作ろう トイレは、そこでおこなわれる行為が明確な機能的な空間ですが、小さな空間が落ち着いて、ついつい長居する人もいるのではないでしょうか。手洗器を小さなカウンターと一緒に設けると読みかけの新聞や携帯電話など、チョットしたものを置いたりするのに便利です。 スッキリとした住まいでも、トイレの中は以外と生活感あふれる場所になりがちです。予備のペーパーや掃除道具など、あまり目に触れたくないものもあります。 スライド式の扉をカウンターに沿って開けると、予備のトイレットペーパーや掃除ブラシを入れられる収納棚になっています。普段は収納棚として目立たないようにスッキリとしたデザインにしています。 便器の側面にカウンターが来る場合はペーパーホルダーもカウンターに取り付けて、いろいろな物が壁に付かないようにしています。手洗器・収納棚・ペーパーホルダー・タオル掛を集約して配置すると綺麗に納まります。家全体の家具や建具と同じ材料で作れば全体が統一されたデザインになります。もちろん棚の中にはトイレットペーパーと掃除ブラシが、ちょうど入るように寸...
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コラム005|洗面所の収納

ミラー収納を活用しよう 住宅の洗面所は生活スタイルによって必要とされる機能は少し異なってきますが、洗面器、鏡、収納、照明は必需品です。歯ブラシや洗濯用具・洗剤など、細かなものは見えないように収納できると空間がスッキリと片付きます。鏡を収納の扉として工夫した例です。 は洗濯スペースを兼ねた洗面所です。鏡の引違い戸を開けると鏡の幅いっぱいの収納で、洗面、洗濯用具などがしまえます。シンクは理科室の実験用シンクで、洗濯の下洗いや、猫の足を洗うのに重宝しているそうです。照明は、光源が直接見えない間接照明型の器具を設置して柔らかいあかりが広がるようにしています。 は単独の洗面スペースのため、収納は三面鏡になった中央部分だけです。左右の鏡を開けると、通風・採光のための窓があります。普段、鏡を閉じた状態では窓の下半分のみ開放されて手元に外の光を導くとともに、外部からの視線を防ぐ目隠しパネルとして機能しています。 既製品の洗面化粧台は便利な機能や収納など満載ですが、洗面所の小さな空間には存在感がありすぎます。空間にあった家具としてデザインすれば違和感なく納めることがで...
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コラム004|空間を包み込むあかり

反射光で空間全体を包み込む 天井にダウンライトを埋め込んだ場合、直接光によって照らされた床面が明るくなる反面、天井面は暗くなりがちです。天井にたくさん照明器具をつけるよりも、天井面や壁面を明るくすると空間全体が明るく感じられます。 ブラケットやペンダント照明など光源が壁や天井から飛び出した照明器具は空間全体に光を拡散させますが、器具そのものが主張してきます。「あかり」そのものが欲しい場合は間接光を利用します。 大野町の家では、古い天井を残してリフォームされた玄関の下駄箱の真上に小さなダウンライトをひとつだけ設置しました。下駄箱の左側は廊下に繋がるメインの玄関。右側は台所に繋がる勝手口になっています。ふたつの空間を仕切るように置かれたBOXの天板はステンレスのバイブレーション仕上で、ダウンライトのあかりを柔らかく乱反射させて空間全体を照らしています。 照明器具からの直接光は陰影のある強烈な光。一度反射させて拡散した間接光は包み込まれるような光となります。 「明-暗」による光のコントラストと共に、光の「強-柔」が空間の質を変化させます。 ...
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施主検査・監理者検査 末町の家

予定通りの工期が過ぎ、施主立会のもと、施主検査と監理者検査を兼ねて行いました。設計の仕様通りに仕上がっているか、各所をひとつずつ確認していきます。不都合な箇所は付箋を貼っていき施工者の現場監督が記録をとっていきます。後日、是正工事を行って引渡の予定です。 居室のひとつの壁面は、入口ドアと同じホワイトオークの材料で収納等をフラットな面で納めました。壁全体が、ひとつの家具のように見えることを意図しました。 キッチンの収納は無印のシステムキッチンと統一感が出るように、こちらもホワイトオークの材料でつくりました。他の家具や建具は木目を縦使いにしていますが、キッチン収納のみ木目を横使いにして、横目使いのキッチンと揃えています。カウンターの上段の引出の高さもキッチンの引出の高さと揃えて連続感が出るようにしています。既製品と造作でつくる家具を違和感なく並べることができました。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
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無印キッチンが付きました 末町の家

内装工事も、フェザーフィール塗(しっくい塗)の下地、和紙クロス貼り、キッチンパネル張りが順次進行して、キッチンが取り付けられました。今回設置するのは、初めて使う無印良品のキッチンです。 無印の収納家具などと同じオーク材のキッチンです。キッチンの納入に先行して工事が進む、家具や木製建具の材料をできるだけキッチンの素材感に合わせるために、ウチにある無印の収納家具を参考に選定したオーク材の練付合板と合わせてみました。 ほぼ同じような色彩で一安心です。 後は仕上げの工程です。 今回、リフォームしない2階の部分も、壁・天井は和紙クロスに張替え、明るい感じになりました。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
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家具工事 末町の家

内装のボード張りに引き続き、家具工事が始まりました。 壁に設置する本棚はボード張りに先行して取り付けられました。壁一面の本棚は、コストコントロールのため家具施工者ではなく、大工さんの加工によるものです。家具施工者がつくる家具は、木の細い桟で骨組みを作り、そこに化粧合板を張り付けて箱を組み立てていくため軽量で繊細な仕上がりになりますが、費用も多くかかります。 大工さんがつくる家具は集成材の板をカットして組み立てていくだけのため費用を抑えることができます。側板に溝を切り、シナ合板の棚板を架け渡した簡易引出も図面で寸法をきちんと指示しておけば問題なく仕上がります。 ボード張りが終わったところから、家具施工者が現場採寸をしています。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
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能登の間伐杉を使った棚 M YOGA

番外編の家具製作です。 金沢のヨガスタジオ「M YOGA(エム・ヨガ)」の、スタジオと給湯室を仕切る壁と棚を製作しました。 材料は能登の間伐材の杉板です。3年前に「間伐塾」で、細い樹が密集している手つかずの人工林の樹の皮をむくことによって樹の水を絶ち、徐々に枯らしていく「皮むき間伐」という手法で伐採したものを製材した杉板です。 (ここからは過去の画像です) 皮をむくことによって、枝葉が枯れ、隙間から差し込む光によって森が再生する。という長いサイクルの一貫のため、継続的に活動していくことが必要なのですが、それを使うことによって需要を生み出す仕組みも今後の課題です。 皮むきした密集林。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ
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計画再開しました 並木町のマンション

一年ほど前から計画が進んでいたマンションのリフォーム計画、昨年末からしばらく中断していましたが、春より再開しました。 シビアな予算計画と共に、一気に設計を進めていきたいと思います。 既存の柱型や収納など、凸凹プランのリビング空間を、壁面ごとに単一の素材の収納家具・建具で整理してスッキリと納める予定です。