お知らせ

住宅相談会のお知らせ[要申込み]

当事務所では、住宅会社のようにショールームを持たないため、出来上がりの空間イメージを体感してもらう機会があまりありません。 必要に応じて設計事例の住宅を見ていただく場合もありますが、住宅の新築をお考えのお客様向けの企画として、円光寺の家で見学会を兼ねた住宅相談会を開催いたします。 ご自分が生活したイメージで、空間をお確かめください。家づくりの依頼先を決める参考にしていただければ幸いです。 「円光寺の家で住宅相談会」にご興味をお持ちの方は、ぜひお申し込み下さい。 天候の悪い日も安心の駐車スペースと玄関 中庭と裏庭に開かれたリビング 収納でスッキリと片付いたキッチンと小さな家事コーナー 入居中の住宅のため、問合せいただいた方の都合と、入居者の予定を調整してから日時を決めさせていただきます。 以下より、お申し込み・お問い合わせ下さい。
業務日誌

竣工検査と竣工写真撮影 円光寺の家

天候の影響などで、足場解体の工期が少し遅れたため竣工はギリギリの工程になりました。午後からは市役所の建築指導課による完了検査です。翌日には引渡になるので、検査の合間を縫って竣工写真の撮影をしました。完了検査は、当然何の問題も無くクリア。 外観は黒色で、道路際まで迫った外壁が閉鎖的な印象を与えるかもしれませんが、プライバシーを守りながら室内からは外部空間と連続し、通風と採光を考慮しています。敷地の間口ほぼいっぱいに建った1階部分は2台分の駐車スペースとなっています。延焼ラインを避けた中央の耐力壁部分は米杉板張りとしています。 駐車スペースの奥に米杉の玄関ドアと格子を設け、外壁の黒色の中に対比的に木材の柔らかい雰囲気を出しています。玄関ドアとリビングの引戸を開けると、建物を通して敷地の奥まで視線が通ります。 16帖のリビングからは敷地奥の庭と、ウッドデッキの中庭の二方向に開放された明るい空間が広がります。キッチンは大きな3枚引戸で仕切ることができ、リビングとキッチンの生活感を切り離すこともできます。 キッチンは、リビングに向かった奥行...
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外構工事は時間との勝負 円光寺の家

外部の足場が解体されてから外廻りの工事がスタートです。竣工予定日までわずか数日です。若い大工さんも応援に入り、中庭の隣地境界側に板塀の下地を組み上げていきます。住宅の基礎と同じように、塀の基礎も外観に見えてくるため型枠のパネル割付とセパの割付を図面で指示しています。 外部に使用するため木材はヒノキを使っていますが、仕口の金物が見えてこないように柱は長ほぞ差し込栓留めとしています。塀が風であおられてふらつかないように控え壁を設けたいところですが設置スペースの問題もあり、両端の柱と土台をL型のスチールプレートに亜鉛塗装をしてコンクリート基礎からステンレスのアンカーボルトで固定しています。 リビングから中庭を見たところです。塀が高すぎると圧迫感があるため、隣地を通る人と目線が合わない高さとしています。 次は中庭のウッドデッキの設置です。ウッドデッキと言っても、最近は樹脂と木で作られた再生木材のデッキ材を使うことが多くなっています。リサイクル素材を主原料としてエコなことと、腐らないメリットがありますが、直日光が当たると素足では歩けないほど熱くなるので注...
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足場が解体されました 円光寺の家

足場の解体に先立ち、屋根廻り、外壁廻りのチェックをします。事前にチェックした汚れや、吹付の不備などを再確認します。足場があるうちにできる作業は、全て完了したことを確認して解体作業に入ります。 正面の全貌も見えてきました。全体を黒色でまとめ、正面の延焼ラインを避けた位置に米杉板を張っています。 同時期に着工した隣家とは、色も形も対照的なものになりました。幸いにも、隣接する壁面の窓は互い違いにずれて、開口部が向き合うことはありませんでした。 隣家から覗かれることのない2階のプライベートなバルコニーからは、空を切り取って見ることができます。 内部では、仕上工事の真っ最中です。壁の石膏ボードは、ジョイント部分を少なくしてクラックなどの問題を最小限に抑えるために3×8版(910ミリ×2420ミリ)のボードを使っています。天井高さ2.4メートル以下であれば高さ方向にジョイントのない壁面にすることができます。 外観は閉鎖的に見えますが、各所に光と風の通り道を作っています。階段正面は隣地のため、左側の中庭側に窓を設け、隣家からの視線...
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土蔵のリノベーション竣工しました 大場町のアトリエ

土蔵を、作家のアトリエにリノベーションするプロジェクトも完了しました。建物本体は極力手を加えずに、床組のやり替えを含めた内装工事が主な工事内容ですが、トイレやキッチンの設置もあるため、約3ヶ月の工期でした。 ひとつの大きな空間を、水廻り部分を仕切りキッチンとトイレ空間を確保し、制作の場となる工房スペースと、ショップスペースを緩やかに区切った空間をつくりました。右側に開けた開口部が蔵への出入口となる部分です。正面のガラスの引戸で仕切られた部分がキッチン。キッチンの背面収納は2階への階段を隠しています。 ショップスペース上部は吹抜となっており、2階からペンダント照明を吊り下げています。ペンダント照明は陶器製のモーガルソケットに裸電球を付けただけの素朴な照明器具にしました。ショップスペースは他の部分より60ミリ床レベルを下げ、工房を訪れた客の動線を緩やかに制限しています。 ガラスのスクリーンで囲まれたキッチンは、クライアントの使い勝手に応じてシンクの位置や大きさ、収納を打合せをして家具工事で作成しました。制作と生活が一体となった空間のため、キッチンは閉鎖的に...
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ペンダント照明の光源の確認 大場町のアトリエ

内部のクリーニングも終わり、建具の塗装をしている段階です。それと合わせて照明の光源の確認です。工房の吹抜の照明は2階から吊り下げたペンダント照明です。白い陶器製のモーガルソケットを黒い丸打コード(こたつのコードのように糸で編み込んだコード)で吊り下げた器具を電気施工者に作成してもらいました。 夕方、暗くなってからクライアントとモーガルソケットに付ける電球の検討をしました。E26の口金のLEDや蛍光灯も付けることはできるのですが、基本的に白熱電球を付けることを当初から考えていました。40Wと60Wのクリア球とシリカ球。明るさ感や見え方など、電球を入れ替えて確認しました。結論としては60Wのクリア球にしました。いわゆる裸電球ですが、光源から全方向に光が広がる光源が空間を包み込むような優しいあかりとなります。また、キラッと輝くフィラメントが眩しさはありますが暖かさを感じさせます。 ペンダント照明のみ点灯した場合の床面照度は15ルクスで、リビングの照度基準の1/10程度と非常に暗いのですが、心地よい明るさ感でした。各所に配線ダクトを設けてあるため、適宜、使用しながら...
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仕上工事 大場町のアトリエ

土蔵のリノベーションで、既存の壁や天井はそのまま利用するため、大工工事がおわり家具が設置されると、ほぼ空間ができあがります。 キッチン部分は防火のためと、設備機器のための配管・配線のために壁や天井を新設しましたが、その他の部分には、電気配線を隠すスペースもありません。露出配線となるため、配線がきれいに見えるように隠ぺいとなる新設の壁と床下までの配線ルートを床下地の段階で電気施工者と打合せをしておきました。 数少ない仕上となる唯一の間仕切り壁は、施主の自主施工による黒しっくいが塗られました。写真は下地処理の状態です。ビス穴とメッシュテープを貼ったジョイント部分を先に塗り、翌日仕上げ塗りをしました。下地の石膏ボードは、少しでもジョイント部分が少なくなるように高さ方向が一枚で張れるように3×8版(910×2420ミリ)のボードを使っています。 落ち着いた、マットな黒色の空間になりました。 バイブレーション仕上の真鍮製スイッチプレートが、アクセントとなっています。 完成まで、もう少しです。  ご質問・お問い合わせは、こ...
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合板で階段の仕切壁を作る 円光寺の家

この住宅では、階段の段裏側も化粧としてあらわれてくるため、ササラを見せずに壁にジグザグの段板が差し込んでいるようにしています。また、折返しの階段の真ん中に建てる仕切壁は、普通に柱を建てて作ると幅が広くなりすぎるため合板を使った仕切り壁にしています。30ミリの合板一枚を建てて作る例もあるようですが強度的な不安があるため、24ミリの構造用合板を3枚重ねて壁としています。中央の合板は下から上まで通して設置し、それぞれ両側の合板は段板が乗るようにジグザグのササラ状に切り欠いていきます。まずは、合板の壁を建てて直接壁面に墨出しをしていきます。 逃げの無い明細な寸法のため、A1サイズの図面に拡大した階段詳細図をプリントアウトして現場に持込み、大工さんと確認しながら位置を出していきました。 墨出しまで大工さんと一緒に行い、後は本職に作成してもらいます。後日、無事に加工されていました。後は段板を架け渡せば階段になります。 玄関ホール側から階段を昇り、踊場で折り返した裏側は玄関土間が延長した空間で正面にFIX窓があります。  ご質問...
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内装工事進行中です 大場町のアトリエ

フローリングも張られ、間仕切りや家具などの造作が順次行われています。天井や壁は基本的に既存のままなので家具が付けば、ほぼ完成といったところですが、これからが大詰めです。 西側に設けたアルミサッシから夕日が差し込み、暗かった土蔵がとても明るい空間になりました。小さな開口部ひとつで、劇的に空間が変わることを改めて実感しました。 急だった階段もタモの積層板で緩やかに架け替えました。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 関連記事 こちらもご覧ください 業務日誌|内装仕上げ 東山の家2 業務日誌|能登の間伐杉を使った棚 M YOGA コラム046|階段の見せ方
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内部排水管の防音対策 円光寺の家

大工さんは床下の断熱材と下地合板張りを行っています。 設備業者さんは内部の配管工事をです。浴室は2階にあるため、1階のリビングの上に設置されたユニットバスからの配管を天井裏で横引きして、壁際の家具の背面で床下へ迂回し外部へ排水します。横引配管から立ち下がる部分には通気弁を取付け、排水時の配管内部の圧力を調整して排水がスムーズに流れ、ゴボゴボ音がしないようにしています。 また、居室の天井裏に排水管が通るため「音ナイン」という、防音材が一体化した排水管を使っています。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 関連記事 こちらもご覧ください 業務日誌|床下の断熱と配管 南砺市の家 コラム041|浴室はユニットバスそれとも在来工法どちらにするか
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開口部の新設 大場町のアトリエ

新設した床下地の上に合板が張られ、外壁に開けられた開口部に出入口の枠が取り付けられました。右側の大きな開口部が新たな出入口になります。 既存の開口の無い西側にはアルミサッシの窓を新設しました。 床下は、鋼製束で大引を支え、根太の間には断熱材を入れてあります。設備配管はレベルバンドで勾配を確保してきれいに配置してあります。 出入口の枠を付けたところです。既存の柱には凹凸があり、少しずつ削りながらうまく納めてもらいました。 内部から見ると、植栽の緑と田んぼの水面が目の前に広がるのどかなロケーションです。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 関連記事 こちらもご覧ください 業務日誌|古い床を撤去して更新しました 大場町のアトリエ 業務日誌|大工工事進行中です 八幡の家
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古い床を撤去して更新しました 大場町のアトリエ

設計時の調査で、床下にシロアリの痕跡が見られたため、既存床下地は全て撤去して防蟻処理をした上で防湿シート、鉄筋を敷いて土間コンクリートを打設しました。 土間コンクリート打設後、床下の配管工事が先行するため、床上に配置される設備機器の位置を土間コンクリートに記していきます。墨出し(すみだし)といわれる作業で、現場監督が設備施工者と確認しながら作業を進めます。リノベーション工事の場合は図面通りに進まないこともあり、設計監理も立会い、施工者と連絡を密に取りながら間違いや問題点があればその場で解決していきます。 設備配管が床下地と干渉しないように、調整しながら配置されました。 既存の壁・天井があらわしとなるため、多くの電気配線も床下を通すことになります。 設備配管の外部への取り出しは、既存の床下の風穴を利用することができました。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 関連記事 こちらもご覧ください 業務日誌|土蔵の改修工事着工しました 八幡の家 業務日誌|現場打合せ 末町の家 コラム012|リノベーションの...
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筋違などの金物検査 円光寺の家

木造は、柱・梁の水平・垂直部材と、筋違の斜め部材が組み合わされて全体の構造が成り立っています。 水平・垂直部材の引抜力に抵抗するための柱頭・柱脚金物と、筋違(すじかい)が効果的に力を発揮するための筋違金物を大工さんが取り付けていきます。 筋違金物は、筋違の寸法に応じた金物を付けることで済みますが、柱頭・柱脚金物は柱に取付く筋違いの方向や壁倍率(筋違の強さ)によって異なったものになります。筋違の上下についているプレート上の金物がいわゆる筋違プレートと言われるものです。 それと合わせて、柱の上下にはホールダウン金物や、その他の金物が設置されます。 場所によって異なる金物がつくため、ひとつずつ目視で確認して行きます。 いろんな種類があるため、現場に納入された金物とiPadのカタログページと照合して確認します。金物の使用によって、留めるビスも異なるため注意が必要です。 計算で求めたものより耐力の大きい金物を設置することはOKなので、実際には数種類の金物に統合しています。大工さんの間違えも減るし、監理...
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屋根板金工事 円光寺の家

円光寺の家は、コの字型の平面形状で、隣地へ屋根雪を落とさないように3つの屋根が中庭に向かって勾配をとっています。正面から見て勾配屋根を見せずに水平ラインを通してスッキリと見せる意図もあります。 建物の長手方向に傾斜をとるために緩勾配の屋根となり、屋根と壁の取り合う箇所は、雨仕舞いの重要な部分です。現場で板金屋さんにモックアップを作ってもらい納まりの検討・打合せをおこないました。壁沿いの屋根の雨押さえ板金の水下側で、壁内に水が入らないようにする、壁止まり役物といわれる部分です。 打合せ時に、一時的な土砂降りとなり、モックアップの水切の具合を確認するチャンスとなりました。壁側へは水は回らず、うまく機能していることが確認できました。 後日、全ての屋根が葺かれました。 壁止まり役物も、きれいに納まりました。 立てハゼ葺のハゼ部分に金物を取付けて雪止めアングルが設置されています。雪止めは、部分的に積雪荷重が集中しないように、屋根全体に均等配置しています。外部から屋根勾配が見えないため、アングルは亜鉛メッキのままの色としています。経年変...
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上棟しました 円光寺の家

前日までの雨もあがり、晴天の上棟となりました。 1階の柱はあっという間に立上りました。 建ぺい率いっぱいの建物のため、敷地内に資材置き場も確保できず、順次組み上げた構造体の上に荷揚げしていきます。 7人の大工さんの連係プレーでテンポ良く作業が進み、掛矢(かけや)という大きな木のハンマーで継手にはめ込んでいきます。 構造体が組み上がると,空間のイメージが実感されます。あらためて、開口部からの見え方やスケール感を確認します。 空間の確認と共に、金物などの使用材料が設計の仕様通りかどうかも確認していきます。 垂木の取付までで、本日の作業は終了しました。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 関連記事 こちらもご覧ください 業務日誌|晴天の上棟です 南砺市の家 業務日誌|上棟しました 東山の家2
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土蔵がアトリエに生まれ変わります 大場町のアトリエ

設計を進めていた土蔵のリノベーションの予算調整も済み、無事着工しました。 先ずは解体工事からです。事前にクライアントによって内部は片付けられ、既存の建具枠の撤去と合わせて基準レベルの墨出しの確認です。 しっくい塗りの蔵の引戸は、職人さんと現場監督の4人で取り外すほどの重さで、蔵の収蔵物を守る防火戸としての役目があるため、板戸の上に土壁を塗った重厚な戸です。 戸のレールには、可動式の木枠に中に堅木のコロ(円柱形の木材)がローラーのように転がり重たい戸をスライドさせるようになっています。現在のローラーベアリングと同じ機構で、昔の知恵は既に完成された技術だと感心しました。 薄暗い土蔵がアトリエとして生まれ変わる予定です。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 関連記事 こちらもご覧ください 業務日誌|土蔵の改修工事着工しました 八幡の家 業務日誌|土蔵のリノベーション竣工しました 八幡の家
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基礎アンカーボルト検査と立上りコンクリート打設 円光寺の家

基礎の立上りコンクリートの打設の前にアンカーボルトの検査をします。正しい位置にアンカーボルトが設置されるように支持金具を用いて取り付けています。 土台継手の上木側に必ずアンカーボルトが配置されるように、プレカット図の土台継手位置を考慮して修正した基礎伏図を基にチェックしていきます。土台用のM12ボルトとホールダウン金物用のM16全てのアンカーボルトの位置と本数を確認して、午後からのコンクリート打設に備えます。 打設前にもう一度、型枠内を確認してゴミなどが落ちていないか確認し、ホースの水で汚れを洗い流して底盤のコンクリートと一体化するようにします。 打設前には、コンクリートの受入検査の立会。いずれの数値も規定値内で合格です。スケジュール上、週明けすぐに型枠をばらす工程なので、1週、4週強度検査用のほかに、型枠ばらし用の確認のために、合計3セットのテストピースを採取しました。圧縮強度が5N/mm2以上の確認ができれば、型枠存置期間内にばらすことができます。2~3日で十分強度が出ることは確実ですが、工学的な根拠に基づいて仕様書通りに監理する必要があり...
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基礎立上り型枠の打合せ 円光寺の家

当事務所では、住宅の基礎は、モルタル塗りをせずにコンクリート打放を原則としています。モルタルの剥離やクラックを回避するためと、コンクリート打放の風合いが良いと思っているからです。打放は一発仕上げのため、寸法のチェックは厳密に行います。RC造などの場合は、建築会社が躯体図やパネル割付図を作図して承認後の施工となりますが、木造住宅の現場では一般的に施工図を作成することは少なく、作成される場合でもチェックのやり取りに時間かが掛かります。設計段階で、納まり上必要なふかし寸法やアンカーボルト位置などを明記しておき、プレカット施工図の打合せになどによって微調整した寸法やレベルを修正して現場監督と基礎施工業者との打合せをおこないました。 玄関廻りなど一般部とレベルが違う箇所は、色分けして職人さんがわかりやすいようにしています。基礎伏図を立体的に立ち上げて、チェックして、注意事項などを書き込んでそのまま指示図として利用します。 土台も3D上に書き込んで、納まりの確認をします。  ご質問・お問い合わせは、こちらからどうぞ 関連記事 こちらもご覧ください ...
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基礎コンクリート打設 円光寺の家

鉄筋・型枠工事に引き続き、基礎コンクリートの打設です。 生コン車(アジテータートラック)で、工場で作られた生コンを撹拌しながら現場まで運んできます。敷地が狭いため、隣地をお借りしてポンプ車を設置しています。ポンプで圧送された生コンはホースの先から打設します。 三人一組の連携作業で、順次コンクリートを打設していきます。 打設前の最初の生コン車が到着したら、コンクリートの受入検査です。生コンの品質管理のためスランプ値、空気量、塩化物量の測定をしています。設計の仕様通りのコンクリートが納品されているかどうか現場で確認してから型枠に打設します。全て許容値内の値で合格です。 後日、圧縮強度試験を行うための円柱形の供試体(テストピース)の型枠が、通常の鉄製ではなく、今まで見たことのないプラスチック製でした。話を聞いてみると、軽量で扱いやすく、側面にある小さな穴からエアーを吹き込むとスルリと円柱形のコンクリートが取り出せるそうです。多少の道具の進化はありますが、試験方法そのものは依然と何ら変わりありません。  ご質問・お問い合わせは、こち...
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基礎の配筋検査 円光寺の家

基礎のコンクリートを打設する前の、重要な監理項目として配筋検査があります。設計図の仕様通りの鉄筋が組まれているかどうかの確認です。住宅瑕疵担保保険機関の検査員による配筋検査もありますが、その前日に設計監理者による配筋検査を行います。 鉄筋のピッチ(間隔)を確認し、写真記録をします。一般的な巻き尺では数値が小さくて読みにくいため、赤白のシマシマの数字が大きく書かれた巻き尺(ロッド)を一緒に撮影して鉄筋ピッチの記録を残します。建築や土木の工事現場の必需品です。 鉄筋のかぶり厚さ(コンクリート表面から鉄筋までの距離)を確保するためのスペーサー(現場では通称サイコロといわれるコンクリートのブロック)で鉄筋の位置を保持します。基礎の基準かぶり厚さは6センチなのでスペーサーの寸法が6センチあるかどうかの確認も行います。 鉄筋の材質も鉄筋のロールマーク(圧延マーク)で確認します。現在は、ほとんどの鉄筋にロールマークが刻印されているため、現場の鉄筋を見れば強度、直径、製造メーカーを確認することができます。 翌日、瑕疵担保保険機関の検査員に来てもらい、配筋検査...