業務日誌

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地鎮祭 東山の家2

更地になった敷地に建物の大きさに地縄を張り、建物の配置の確認と地鎮祭を行いました。 地鎮祭は、土地の神を鎮め、工事の無事を祈る儀式です。一般的には神式にて行われるため、地域の神主さんにお祓いをしてもらいます。 施主・施工者・設計者が集まり、着工の第一歩目がスタートしました。
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プレカット施工図チェック 東山の家2

現在、ほとんどの木造住宅の構造部材は、工場のプレカットによって加工されます。大工さんの手加工による墨付け・ほぞ加工などの作業が機械が自動的に行うため、職人の技術の継承という視点では問題がありますが、職人の技量によらない正確で短期間の加工が可能です。 そのため、プレカットの施工図のチェックが加工の全てを決定する重要な業務です。設計図と照らし合わせて、部材寸法や納まりの確認をしていきます。不明な箇所は施工業者と打ち合わせて問題点を解決します。
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既存建物解体完了 東山の家2

既存建物の解体工事が終わりました。建物がなくなると空が開けて、敷地が広く感じられます。これから地盤調査を行い、地盤の強度を確認してから建築工事が本格的に着工します。
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既存住宅の解体 東山の家2

施主のご家族の仮住まいへの引越が済み、いよいよ工事に取りかかります。数日前まで住まわれていた住宅を、解体業者さんの手によって取り壊していきます。前面道路が4mにも満たない狭い住宅地で、目の前の電柱も作業を困難にしています。
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JIA建築研究会「集成材の可能性を探る」

私が所属する日本建築家協会の北陸支部石川地域会の建築研究会(勉強会)に参加してきました。著名建築家とのコラボレーションも多く担当されている集成材メーカーの株式会社中東にて、今後、建築において需要が見込まれる集成材を中心とした木造の新しい工法や材料について学びました。 住宅では今までも木造建築が一般的でしたが、今後は学校やオフィスビルなどの耐火建築物にも木造が使われるようになっていくようです。 集成材で作られた工場は、木造の架構がとてもきれいでした。写真は集成材と鉄筋のハイブリッドの接合部のモックアップを前に説明を聞いているところです。 仕事の合間に、このような勉強会に参加して、最新の建築情報を体感しています。
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確認申請の手続が完了しました 東山の家2

建物を建てるためには、市の建築指導課(または民間の検査機関)へ書類と図面を提出して、建築基準法に適合した設計であるかどうか審査を受ける必要があります。建築士として正当に設計をして図面を書いていても、些細な法の解釈や、図面の表記上の指摘を受けて訂正(法に適合していないという指摘ではなく、法に適合していることの根拠を明記するように)をすることもあります。 今回も大きな問題点もなく、無事に期限内に確認済証が交付されました。一般的な木造2階建て住宅では、設計内容に問題がなければ7日で確認済が交付されることになっています。規模や用途によっては35日、その他条例に基づく申請も必要であれば、それ以上の申請期間が必要になります。
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工事契約立会い 東山の家2

建設会社へ見積依頼をして約2週間で見積書が出てきました。その後、相見積もりの中から一番可能性のある施工会社に絞って、個別交渉に入ります。個別交渉と言っても、無意味な値引きを要求するわけではなく、見積明細書のひとつひとつの項目の数量、金額が適正かチェックをして、予算オーバーした項目を洗い出して設計変更案をつくります。 クライアントと施工会社との打合せを重ね、大きな仕様変更もなく金額がまとまり、無事工事契約にいたりました。 写真は見積書のチェック途中の様子。写真の上側は施工会社の見積書。下側は家山真建築研究室で作成する見積変更案の検討書類
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景観計画区域内行為の届出書提出 東山の家2

先日、見積依頼をした見積書の提出を待つ間に、申請関係の書類を作成しています。 金沢市では、平成21年(2009年)より、景観法に基づく新しい景観条例が施行され、金沢市全域を景観計画区域と定められ、地区ごとに細かく景観形成基準が定められています。 東山も伝統環境保存区域に指定されて、建物の形態と色彩について定められており、設計段階から色彩計画をしっかりと、しておく必要があります。 事前に市役所の景観政策課と色彩の許容範囲を打ち合わせた上で、こちらで選定した何色かのサンプルをメーカーから取り寄せて、クライアントに確認をとってから図面にまとめ提出しました。 街並みを保全していくためには、古くからの建築様式や材料を使うことが良いことだと思いますが、現代のライフスタイルや建設コスト、耐久性、デザイン性などから、より広い選択肢の中から選ぶ必要があります。
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計画再開しました 並木町のマンション

一年ほど前から計画が進んでいたマンションのリフォーム計画、昨年末からしばらく中断していましたが、春より再開しました。 シビアな予算計画と共に、一気に設計を進めていきたいと思います。 既存の柱型や収納など、凸凹プランのリビング空間を、壁面ごとに単一の素材の収納家具・建具で整理してスッキリと納める予定です。
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実施設計完了 東山の家2

ゴールデンウィーク前に何とか実施設計を終え、連休中に図面の見直しと訂正を行い、連休明けに建設会社へ見積依頼図面を渡しました。通常は相見積もりと言って、数社に同条件で見積を依頼して施工業者を選定します。 今回は工事規模などから適切と思われる、事前に参加の意思を確認した建設会社2社に見積を依頼しました。 相見積もりも、入札と同じように最低金額を提示したところに決まることが多いのですが、当事務所では見積明細書の他に、工程表と予定現場代理人の経歴書の提出をお願いしています。 相見積もりは、競争原理が働くため金額が抑えられることは確かですが、使用する製品や金物の品番は明細に設計図で指定してあるので大きな金額差が出ることはあまりありません。一般的に相見積もりで大きな金額差が出るのは、競争原理によるものではなく、不明確な設計図によるものだと思います。 今まで、極端に安い金額や高い金額の見積書を受け取ったことがありますが、安いものは設計事務所の仕事に慣れていない施工者が図面を読み切れないため適切な金額が入れられない場合であったり、高いものは受注の意思が無い(忙しいため受注できな...
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設計監理契約をしていただきました 東山の家2

最初のプレゼンテーションで、多少の修正要望をうかがい第二案を提示しました。結局、第一案のプランの方向性に戻り、その修正案の第三案を基に設計監理契約を結んでいただくことができました。 竣工予定、仮住まいなどの予定から、ゴールデンウィークまでには実施設計を完了するというタイトなスケジュールです。かなり詰めて計画案を作成していたため、ほぼ基本設計完了に近い状態に図面がまとまっています。1ヶ月半で実施設計が終わるように、がんばっていきたいと思います。 設計監理業務、設計監理報酬については、家山真建築研究室web/業務案内で説明してあります。
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基本計画案検討 東山の家2

金沢市の東山にある住宅の建替え計画です。 4m以下の前面道路と、両側には隣家が建ち並んだ悪条件です。基本的に平屋建てという要望の住宅のため、3Dで日照シミュレーションを行って居住性の確認をしています。googleマップから切り出した地図上に重ね合わせて、近隣の建物ボリュームを立ち上げて影の様子を確かめます。 南側隣地には2階建ての住宅があるため、どうやっても冬には1階のリビングに日差しが入りません。2階の納戸に吹抜を設けて、間接的に日差しを得るプランで最初のプレゼンテーションを行いました。
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1年検査 南砺市の家

南砺市の家の一年検査です。 竣工後、一年ちょっと過ぎましたが、建設会社の担当者、施主立ち会いの検査を行いました。夏・冬と季節を一巡し、各部の納まりや、建具の建て付けなど落ち着いたところで不都合箇所の補修をしてもらいます。 大きな不都合はありませんでしたが、一部、和室の造作材の収縮が大きく、対処してもらうことになりました。その他、木部の塗装や車庫の造作などのメンテナンスの打合せをしてきました。 ひと冬越えて、今までの住宅に比べて断熱性能が上がっているため、暖かい冬を過ごすことができて喜ばれました。
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窓ガラス破損 石引の家

石引の家の施主から、テラスに出る窓のガラスにヒビが入っていると連絡を受けました。 日中、お留守でしたが、了解をもらって裏庭より現場確認に行きました。熱割れのようです。直射日光などによる温度上昇した箇所と、温度の上がらない部分の熱応力によってヒビが入る現象です。建設会社に連絡して、修理対応してもらいました。 正面の格子塀は、かなり植物で覆われてきました。
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1年検査 尾張町計画

尾張町計画の1年検査です。 竣工1年後に、施主、施工者と共に、建物に不都合がないか点検しました。 ドアハンドルの調整のみで、特に問題も無く検査は終了しました。
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竣工しました 尾張町計画

尾張町計画。竣工しました。5月下旬にギャラリーがオープンします。 伝統環境保存区域に指定されている、古くからの街並みの外壁ラインに揃えて建物を配置しています。商業施設であるが、道路に大きなガラス面が出てこないように側面のピロティに向けて開口部を設けています。ピロティの奥には旧い土蔵が見えます。 内部は白いギャラリー空間。正面の壁のみ、左官職人 竹本茂之さん による常設作品「進化する壁」柱で分けられた5つの区画を右から順番に、下塗りから塗り重ねる工程をそのまま仕上として見せています。 設計事例 こちらもご覧ください 尾張町計画
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竣工しました 南砺市の家

当初の予定より、少し遅れましたが無事竣工しました。 役所の完了検査も問題なく終わりました。一部の手直し工事を残していますが、来週には引越をされる予定です。 夕景の竣工写真の撮影タイミングを待っています。 夕景写真です。建物外観のディテールが消され光に包まれた玄関ポーチが人を誘導し、開口部からもれる内部の明かりが生活感をあらわしています。 設計事例 こちらもご覧ください 南砺市の家
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内玄関の手摺 南砺市の家

玄関とは別に、車庫から直接家の中に入る内玄関が家族の主な出入口になります。毎日、玄関の段差を上り下りするときのために手摺を設計時から計画していましたが、手摺の取付金物がデザイン的に違和感があって保留になっていました。他の金物を探すよりも製作した方が良いと思って、集成材で製作してもらいました。上框の位置に縦向きに取り付け、立っても座っても掴まることができます。
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外壁ジョリパット塗り 尾張町計画

外壁ジョリパット塗の試し塗りです。 コンパネにコテで塗ってもらい、クライアントとともに質感の確認をして建物に施工します。 内部では、左官職人による土壁の作品が完成しました。
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内部工事 尾張町計画

内装工事も進行中です。内壁は軽量鉄骨(LGS)に石膏ボード張りをしてEP塗装です。 吹抜に面するひとつの壁のみ、ここに旧い土蔵がある痕跡を新しいギャラリー空間にも表現した、左官職人の作品を造ることになりました。鉄骨造ですが、内部に木柱と通貫で壁を組み、竹小舞で土壁の下地を作っています。