実施設計完了 東山の家2

業務日誌
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ゴールデンウィーク前に何とか実施設計を終え、連休中に図面の見直しと訂正を行い、連休明けに建設会社へ見積依頼図面を渡しました。通常は相見積もりと言って、数社に同条件で見積を依頼して施工業者を選定します。

今回は工事規模などから適切と思われる、事前に参加の意思を確認した建設会社2社に見積を依頼しました。

相見積もりも、入札と同じように最低金額を提示したところに決まることが多いのですが、当事務所では見積明細書の他に、工程表と予定現場代理人の経歴書の提出をお願いしています。

相見積もりは、競争原理が働くため金額が抑えられることは確かですが、使用する製品や金物の品番は明細に設計図で指定してあるので大きな金額差が出ることはあまりありません。一般的に相見積もりで大きな金額差が出るのは、競争原理によるものではなく、不明確な設計図によるものだと思います。

今まで、極端に安い金額や高い金額の見積書を受け取ったことがありますが、安いものは設計事務所の仕事に慣れていない施工者が図面を読み切れないため適切な金額が入れられない場合であったり、高いものは受注の意思が無い(忙しいため受注できない)などの理由があります。

工程表と予定現場代理人の経歴書を見ると、施工者の管理能力や施工体制を知る手がかりとなります。これまで、何件かは必ずしも最低金額を提示した施工者に決まらずに、施工能力など総合的判断で金額の高い施工者に決まったこともあります。設計監理者として施工者選定の助言はしますが、最終的にはクライアントに決定してもらいます。

最近では見積の図面渡しは、PDFの図面をCD-Rに焼いて渡しています。

20150507