ルイスポールセンのスノーボールがつきました 末町の家

ルイスポールセン スノーボール業務日誌
この記事は約2分で読めます。

昨年、リノベーションした末町の家の玄関ホールの吹抜に、ようやくペンダント照明がつきました。ポール・ヘニングセンがデザインしたルイスポールセンのPHスノーボール、どの角度から見ても中の光源(電球)が見えず、シェードの隙間からきれいな明かりがもれてくる、大変美しい照明器具です。

ルイスポールセン スノーボール

設計時から、クライアントが希望されていた照明器具ですが、かなり高価であることと、この空間に本当にマッチするのかどうか決断できないまま、竣工から1年半が経過していました。先日、ルイスポールセン社から格安で購入できるセールの案内が届き、クライアントに相談したところすぐに購入の意思が固まり発注することになりました。

スノーボール 末町の家玄関ホール

セール品と言うこともあり、一刻を争う発注になると思い、電話でクライアントと電源コードの長さの打合せをして寸法を決めました。長いペンダントコードをたぐり寄せて長さを調整したものと違い、ジャストサイズで真っ直ぐにぶら下がるペンダント照明は気持ちがよいものです。

ルイスポールセン スノーボール

最近は、リプロダクト、ジェネリック(意匠権の期限が切れたデザイナー家具・照明を復刻生産したものと定義づけられていますが・・・)と称したデザイナー家具や照明が安く出回っていますが、形態のみを再現しただけで、ディテールや素材の使い方がデザイナーの意図したものと異なるため、限りなく合法的な模造品との見方もあるようです。もちろん、この器具はルイスポールセンの正規品です。

設計者としては、デザイナーに敬意を表して、オリジナルの本物を勧めていきたいと思います。

 

スノーボールの電球について

この器具は白熱灯の使用を想定してシェードの角度や大きさが設計されているため、200Wの白熱灯が付属しています。省エネ型の電球に移行している現実をふまえてルイスポールセンでは、当初の設計通りに光源が直接見えず、デザイン意図通りの照明効果が得られる省エネ型電球をテストして推奨しています。今後のメンテの覚え書きのために以下に書いておきます。

PHスノーボール

標準電球(白熱灯):
【LW100V 200W パナソニック】

LED電球:
【LDA15L-G/100/S 三菱】 14.9W(Ra83) 白熱100W相当
【LDA13L-G/100C 日立】 13.3W 白熱100W相当
※明るさは半減